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「管理人の独り言」スペシャル
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Linux Distribution

久しぶりのLinuxレビュー記事を掲載です。半年ぶりになるかと思います。
体調を崩したこともありますが、一番の理由はLinuxの低迷です。
XPサポート終了に伴う一時的な活況の後、一気にその熱狂も醒めたようです。
その一番の問題は、Old Computer目当ての安易な開発姿勢です。
もともとOld Computerを使い続けているユーザーは、いわば大半は無関心派です。
その無関心派にLinuxを提供しても、スキルの無い方には敷居が高すぎます。
そんな中で、妙にWindowsに似せたLinuxが氾濫。
本来のLinuxの発展とは相容れない後ろ向きの開発姿勢が見受けられました。
最も使いやすいLinuxである、Ubuntuの優柔不断な開発方針も大きく影響しています。
それともっとも人気のあるLinuxであるLinux Mintの人気の凋落です。
Ubuntuの場合の「Unity」、Linux Mintの「Cinnmon」デスクトップ環境が大きく影響しています。
Unityの使いづらさ、Cinnmonの不安定感はハッキリ言って最悪です。
そして相変わらず改善されない日本語環境には大きなジレンマを感じずにはいられません。
これは日本産Linuxの数があまりにも少ない事に起因していると思います。

Ubuntuベースに代わった南アフリカ産の重量級ディストリ

Ubuntu14.04ベースに代わって安定感が増した
CompizとConkyを駆使したデスクトップ
「MakuluLinux 7 Xfce」は、カスタマイズに特化

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 今年2月に紹介した前バージョン「MakuluLinux Xfce 5.0」 から、 カーネル 3.14.1を搭載した最新の「MakuluLinux 6.1 Xfce」 を紹介します。5月26日に 「MakuluLinux 6.0」がリリースされましたが、その一週間後に 「MakuluLinux 6.1」 が追加リリースされています。リリースアナウンスによると、インストーラとウィンドウマネージャの不具合によるもののようです。インストーラーを新たに書きなおし更に多くのバグを修正したようで、再インストールを推奨しているようです。前回もそうでしたが、インストールを理解するまでに相当時間がかかった記憶があります。要するにインストーラが日本語化されていないので、複雑な行程を踏む従来のインストーラーはどうも問題があるようです。isoサイズは、約1.7GBで32bit版のみのリリースです。Compizのアニメーションを駆使したデスクトップ周りと、 カスタマイズに特化したディストリとしては、「Ultimate Edition」と双璧です。前回も書きましたが、Compizのアニメーションを駆使したデスクトップやConkyの選択肢の多さ、 ScreenletなどやEmeraldのテーマなど、質の高い壁紙が今回は100枚ということで、めちゃくちゃ凝った作りです。 今回は若干動作が不安定なような気がします。「Variety」 という高機能な壁紙自動チェンジャーは、壁紙だけでなく面白い名言集やデジタル時計、それと壁紙フィルターなどの管理も同時に行います。

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 まずは、 ライブDVD の日本語化とインストールについて最初に書いておきます。ライブ起動した時のログイン画面の右に、お馴染みの「手乗りカバ」の画像がありますが、手の下にグレーの見づらいアイコンが5つあります。そのうちの右から2番目のアイコンが言語選択で、Japanese (UTF-8)を選択します。
 左上の Live Userは「makulu」になっていると思いますが、これを一度クリックします。その後左下の窓にパスワード「makulu」を入力します。 以上でライブ起動も日本語化されます。ですが日本語化はかなりファジィな日本語化で、メニューなどはまあまあですが、その他はあまり期待しないで下さい。なおインストーラーでは日本語化はされませんので、 英語でのインストールになってしまいます。今回改良されたインストーラーは、 かなり簡略化されていますので分かりやすくなっていますので、簡単にインストールの流れを書き留めます。
●インストールを起動すると最初にパスワードを入力を求められます。
 パスワードは「makulu」
●Language(Japaneseを選択)→Timezone→Keyboardlayout(Japaneseを選択)→
●Userinfo(ユーザーネームやパスワードの設定)→Hard drive→Partitionning→
 Advanced options→
●Summary→Installという流れです。まず問題なくインストールできると思います。

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 インストール後の再起動では、 DVDの排出がどうも上手く起動しないようなので、 一度シャットダウンしてください。 再起動後自動で「Makulu Setup」が起動します。デフォルトでは、4つの項目全てにチェックが入っていると思います。Rootパスワードの変更、 リポジトリロケールの設定、更にアップデート、ドライバーチェックです。このうちドライバーチェックとリポジトリロケールの設定は省いてもいいと思います。Rootパスワードの変更は、 デフォルトパスワード「makulu」を変更したければチェック。 アップデートは必須です。なお、アップデートは30分から40分はかかります。 終了後再起動です。上の画像は「Variety」という高機能な壁紙自動チェンジャーを起動したところですが、ここでは壁紙の自動更新やダウンロードなどが行えます。デフォルトでは「起動時に壁紙を変更」にチェックが入っています。画像枠にはダウンロード先のアドレスや画像格納先を表示していますが、もちろん追加もできます。また、名言集やデジタル時計の設定や外観も「エフェクト」から行えます。

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 さて、各種カスタマイズに特化していますが、問題なのはその設定画面が日本語化されていないことにつきます。一番日本語化しいて欲しい部分が、日本語化されないストレスは相当なものです。最初の設定である「Makulu Setup」や「Conky Manager」、 「Application Installer」や「Application Remover」、「Synaptic パッケージマネージャ」や「Gparted」などなど、システム系はほぼ全滅です。
 ただし「Compiz Config Setting Manager」と「Variety 壁紙自動チェンジャー」、それと 「アップデートマネージャ」は日本語化されています。 ウィンドウマネージャとウィンドウマネージャの詳細は機能しませんが、CompizのアニメーションとEmeraldテーママネージャが統合されていて制御しているためということのようです。 また、「Software&update」も機能しませんがこれは「Makulu Setup」の中に含まれているからと思われます。ScreenletなどやEmeraldのテーマなど、かなり使えるカスタマイズツールも付属していますのでとても重宝します。ランチャードッグ「Docky」も使えます。

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 左の画像は、 「Conky Manager」を起動したところですが、じつに138 のテーマがあります。ホームフォルダの 「conky-manager」 というフォルダの 「themes」フォルダに格納されています。各テーマの 「conkyrc」をテキストファイルで開いて設定を変更できます。
 「Conky Manager」は、 基本的にテーマを選んでEditで編集して、Options で設定を保存する流れだと思います。今回もいろいろといじってみてはいるんですが、まだわからない部分も数多くあります。 「Variety 壁紙自動チェンジャー」の名言集とデジタル時計の詳細な設定などは、 ホームフォルダの隠しフォルダにある、「 /.config/variety/variety.conf」 から変更できます。いずれにしても名言集は日本語化は無理なので有っても無くても良いようなものですが、デスクトップの飾りとしては良いかもしれません。「相田みつを」さんの言葉でも表示できれば素晴らしいのに(笑)。なお蛇足ですが、 デジタル時計の年月日と曜日の設定は、 ['%x %A']で上の画像のように表示されると思います。

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 日本語入力の環境は全く入っていませんので 「Synaptic パッケージマネージャ」からインストールすることになります。IMシステムは 「Fcitx」 と 「Fcitx-mozc」 をインストールしてください。再起動後有効になります。壁紙の変更については、通常はデスクトップの右クリックメニューのなかにある、「Desktop Settings」から変更しますが、ここから変更すると、すぐに元に戻ってしまいます。壁紙の格納場所は、システムファイルの中にある「/use/share/backgrounds/xfce」にあります。 基本的には、「Variety壁紙自動チェンジャー」から変更するようですので、チェンジャーの画像窓にフォルダを追加して、 チェックを入れることで機能するとは思いますが、 なかなかすんなりとは変わってくれなかったりしてイマイチ反応が鈍いようです。 なお、右クリックメニューも日本語化はされないようです。また、下のパネルにある、「Variety壁紙自動チェンジャー」のアイコンにマウスを載せてスクロールしても壁紙を変更できます。 Ubuntu系と違いどうしても日本語化が不十分ですので、初心者にはちょっと不向きかもしれません。 前回のデフォルトブラウザは、 ChromiumとIceweaselを搭載していましたが、今回からはChromiumのみとなっています。Debian系はほとんどの場合、Chromium系のブラウザのレンダリング品質が何故か悪いので、今回もシステムファイルの「/etc/fonts」から、 「conf.avail」「conf.d」「fonts.conf」をUbuntu系のものに入れ替えました。

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MintのDebianベースバージョン(LMDE)からの派生ディストリビューション「SolydXK Linux」

Debianベースで格調高いインターフェイスと安定感
安定志向の開発姿勢と軽快な動作感が魅力
「SolydX 201407」は、最新版軽量Xfceデスクトップ環境

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 2014年7月31日に 「SolydXK」 の最新アップデートバージョンである 「SolydX 201407」 がリリースされました。Debian "Testing" ベースで洗練されたユーザーインターフェイスで人気のオシャレなディストリビューションです。MintのDebian ベースバージョン (LMDE) からの派生で、デスクトップ環境は KDEとXfceをサポートしています。 今回のレビューも Xfceのホームエディションを使用することにします。 KDEはカスタマイズが少し億劫なので今回はパスです。 各isoサイズは、 Xfceが32bit、64bitとも約1.3GB、KDEが32bit、 64bitとも約1.7GBとなっています。アップデートバージョンですので、 前回と大きな変更点はありませんが、 カーネルのバージョンが 3.14.12 にアップされています。日本語化については、ほぼ問題はないレベルです。インストール画面の最初の立ち上がりで言語選択が起動しますので、 Japaneseを選択して進めることで以降は日本語でインストール作業が出来ます。前回は、 2014年5月3日のアップデートバージョンリリースでしたので、ほぼ3ヶ月位のスパンでリリースされています。 すでに使われている方は、 アップデートで対応出来ますのでインストールする必要はありません。

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 日本語の入力環境については、「Fcitx」と「Fcitx-mozc」が、すでにサポートされていますので、これもまた問題はありません。今回も「Screenlet」を導入しています。アイコンテーマについては、今回も「Ardis icon theme」 を使っています。「Screenlet」に梱包されている「Cairo-clock」は、 設定から新しいスキンを簡単に取得することができます。デフォルトのスキンには、あまり見栄えのいいものが無いので、 「Gnome-Look.org」にある大量の素敵なスキンを取得して下さい。ファイルシステムから管理者権限で、usr/share/screenlet/screenlets-pack-basic/Clock/themes の中に解凍したファイルを放り込んで下さい。

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 見た目の変更はほとんどありません。今回はその後の安定感や動作感などをチェックする意味で、昨年11月以来の変化をみてみました。 Debian系の日本語のレンダリングについてはいつも書いていますが、 "Testing"ベースでは改良されているディストリもあるのですが、「SolydXK」 では今回もアウトでした。日本語のレンダリングがかなりひどい感じで、 Windowsレベルです。特に Chrome系のブラウザでのレンダリングがひどい状態です。何とかならないものでしょうか。多分、欧文的には許される範囲なんでしょうが、少なくともUbuntu系並のレンダリングレベルに改良して貰いたいものです。毎回このコメントを書くのにも疲れてしまいました。

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 さて先ほど書いた日本語のレンダリングの修正方法ですが、これも何度も書いていますがファイルシステムから管理者権限で以下の手順で行います。
● etc/fonts内の
● 「conf.avail」
● 「conf.d」
● 「fonts.conf」
の3つのファイルを、Ubuntu系のものに差し替えます。右クリックメニューの中に、「rootでフォルダを開く」という項目がありますので、簡単に管理者権限でフォルダを開けます。これが一番簡単です。なおフォント系については、 ホームフォルダ内に「.fonts」という隠しフォルダを作成して、使いたいフォントを放り込んで下さい。 インストール後はかなり不安定です。 これも前からほとんど変わっていません。最初にフォントの変更や設定などをすると、すぐに変更されなかったり、または固まったりするかもしれません。そんな時はシャットダウンするか再起動して下さい。しばらくすると安定した動作になっていきます。安定すると、軽快で快適な動作環境になります。どうもこの辺りの動作のもたつきと文字のレンダリングなどが、イマイチメジャーになりきれないところかもしれません。

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Ubuntu14.04 LTSベースで5年の長期サポート版「Zorin OS 9 Core」が7月15日にリリース

Uubntu 14.04 LTSベースの独自開発Gnome Shell環境
Compizエフェクトが効いた小気味いい動作感が魅力!
Windowsライク「Zorin OS 9 Core」はサポート期間5年

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 Ubuntu14.04 LTS ベースに対応した、「ZorinOS 9Core」が7月15日にリリースされました。 Windowsユーザーでも比較的容易に使用できるようにというコンセプトで開発されていて、その軽やかな動作感も含めて根強い人気を誇るディストリビューションです。前回の「Zorin OS 8」では、インストール途中でクラッシュしてしまいましたので、今回はおっかなびっくりのインストールでしたが日本語を指定して問題なくインストールが出来て一安心。5年間の長期サポートバージョンですので、安定した動作環境が望まれるところです。 isoサイズは約1.4GBで、 32bitと64bitバージョンから選択出来ます。 「Zorin OS」にはLite版もありますが、 リリースにはもう少し時間がかかりそうです。Gnome Shell (Gnome3) を独自にリメイクしたのが、Zorinのデスクトップ環境ですが、作りこまれたデスクトップ環境だけに融通性に欠ける側面があります。 同じように先日リリースされた「Deepin 2014」もそうですが、 不評な 「Gnome3」 からのリメイク版は一応に不安定な要素を抱えているように感じています。 今回も、「CairoDock」をインストールしてみましたが、何とか正常に起動しているようですが、アナログ時計の「Cairo-clock」の方は挙動がおかしかったので、 「Screenlet」をインストールしてみました。相性的に言えば、 「Screenlet」に梱包されている「Cairo-clock」の方が断然安定した挙動ですので、こちらの方をオススメしたいと思います。

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 左の画像は、このディストリの便利機能である簡単カスタマイズは今回も健在です。
●Zorin Look Changer
●Zorin Theme Chenger
●Zorin Web Browser Manager
を起動したところですが、デフォルトのブラウザは、今回から新たに「Firefox」に変更になりました。いずれにしてもデスクトップに独自の 「Gnome Shell」 と「Compiz Config」の組み合わせで軽快な動作を実現しているデスクトップ環境は、素晴らしい独自性だと思います。 「avant」というDockを使った、 独自のタスクバーデザインは変わっていませんが、 壁紙を含めた全体のデザインは前回よりも良くなってはいると思います。ただし、デフォルトでは細かい設定などは出来ませんので、「Gnome-Tweak-Tool」をインストールすることになりますが詳しく下記で。

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 インストールと日本語化について、日本語を選択してインストール作業をすることで日本語入力も含めて日本語環境がすべてインストールされますので問題はないと思います。日本語関係のサポートの「Language-pack」やフォント、IMシステム「Ibus」等、 同時にインストールされますので日本語化に悩むことはないと思われます。ただし管理人の感想ですが、 「Ibus」がかなり不安定だと思います。今回も2回インストールしてみましたがそれぞれで違う挙動をしています。ということで管理人的には、「Fcitx」と「Fcitx-mozc」のインストールをオススメします。インストール後は速攻で、「Synapticパッケージマネージャ」 経由で 「Fcitx」と「Fcitx-mozc」をインストールして下さい。言語サポートから、「キーボードに使うIMシステム」を「Fcitx」に設定して再起動です。なお、 「ライブCDの部屋」 さんから7月16日に、 速攻で「Zorin OS 9 Core 日本語版」が掲載されていますので、不慣れな方はそちらから日本語版がダウンロード出来ます。 左のダウンロード情報にリンクを掲載しておきます。

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 さて、デフォルトでは各種設定が出来ませんので 「Synapticパッケージマネージャ」から 「Gnome Tweak Tool」をインストールすることになります。これでフォントやアイコンや各種テーマ等の設定が出来るようになります。「GDebiパッケージインストーラー」もついでにインストールしておいた方が良いかもしれません。「Gnome Tweak Tool」での設定は反映されないものもあるようです。独自にカスタマイズしたGnome Shell環境ですので、その辺りの拡張性には融通性がないような気がしています。多分にそのための「Zorin Theme Chenger」や「Zorin Web Browser Manager」だと思いますので、 なるべくならデフォルトで使って下さい的なディストリのようです。 挙動については「Compiz Config」でキビキビした動きですが、 前回よりは重い感じがします。 メモリの使用状況を見ると通常でも500MB以上あるようで、かなり重いディストリになっています。

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 今回もアイコンテーマについては、「Ardis icon theme」 を使っています。管理人の最近のお気に入りアイコンです。なお、今回使用した 「Screenlet」 に梱包されている「Cairo-clock」は、設定から新しいスキンを簡単に取得することができます。「Cairo-clock」は、現在も新しいスキンを精力的にリリースしています。こちら 「Gnome-Look.org」 から直接ダウンロードもできます。
 蛇足ですが、管理人のマルチブートで使っているディストリは、今回紹介している「Zorin OS 9 Core」を含めて6個になります。なかなか捨てがたいディストリが揃いました。
●メインディストリの「Voyager 14.04 LTS」
●音楽用に「Ubuntu Studio 14.04 LTS」
●スグレモノのKDE「Netrunner 14 Frontier」
●軽量の「Peppermint OS Five」
●使って面白い「MakuluLinux 6.1 Xfce」
●Windows7っぽい小気味良い動作感の「Zorin OS 9 Core」
今日はその中の「Voyager 14.04 LTS」「Netrunner 14 Frontier」「MakuluLinux 6.1 Xfce」のデスクトップ画像を掲載します。

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▲メインディストリの「Voyager 14.04 LTS」

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▲スグレモノのKDEデスクトップ「Netrunner 14 Frontier」

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▲使って面白い「MakuluLinux 6.1 Xfce」

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Lubuntu14.04 LTSからフォークしてクラウドアプリを最適化した「Peppermint OS Five」

軽量LXDEデスクトップ環境でクラウドアプリ搭載
オンライン作業に最適化したオペレーティングシステム
「Peppermint OS Five」は、 LTSで5年の長期サポート

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 久しぶりに、「Peppermint OS Five」 の紹介です。 Lubuntu 14.04ベースですが、Ubuntu 14.04 の長期サポート (LTS) コードで構築されていますので5年間のサポート期間です。オンライン作業に最適化されたオペレーティングシステムとして特異な位置付けといえます。 デスクトップ環境はLXDEで、今回は32bit版でのレビューで isoサイズは、587MBで1CDサイズです。オフィス系とゲーム系さらにはグラフィック系は、基本的にオンライン中心で構成されています。 オフィス系では「Google Drive」と「Google Calendar」をメインにしたもので、「Google Drive」は、Office系やグラフィックソフト「Pixlr Editor」なども統合されています。グラフィック系では 「Pixlr Editor」と「Pixlr Express」が直接リンクされています。ということで、オンライン上での使用を想定したディストリですので、オフラインでの使用ではアプリも限られたものしか梱包されていません。とは言え、「ソフトウェアの管理」や「Synaptic パッケージマネージャ」などは梱包されていますので、必要なソフトは即インストールできる状態なので問題はないかと思います。ただいつも思うのですが、デスクトップ周りのデザインが、壁紙も含めてどうにも我慢できないレベルなのです。 管理人は今回も、「Cairo-dock」を導入しています。 デスクトップにアイコンを表示しないのは開発者のこだわりのようです。

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 いわゆる、ファイルマネージャの合成処理機能、「デスクトップエフェクト」が付いていますので背景の透明化ができます。フォントやスタイルも含めて、今回の設定を書き留めておきます。
★ルック&フィールドの設定
●ウィジェットテーマ
 「Mediterranean Tribute」
●ウィンドウテーマ……「Sage」
●アイコンテーマ
 「Ardis icon theme」
●マウスカーソールテーマ……「Ring Blue」
 なお、ウィンドウテーマは、「Peppermint Control Center」からの設定になります。
●「Cairo-dockテーマ」はデフォルトを使用していますが、背景を消しています。
 新しい機能や改良された機能としては、「Peppermint Ice」という、オンラインソフトマネージャと「Peppermint Control Center」があります。「Peppermint Control Center」では、ワークスペース、 ウィンドウの動作、 キーボードとポインタの設定、 キーボードショートカットなどをカスタマイズするための管理アプリです。「Peppermint Ice」では「Chrome」と「Chromium」をサポートしていて、デフォルトブラウザはChromium。

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 管理人の場合は、 Googleのアカウントを持っていますし、メインのブラウザはGoogleChromeを使用していますので、 「Peppermint Ice」を使う必要性はほとんどありません。いずれにしても、「Google Drive」はアカウントを持っていなければ使えませんので、オンライン作業に最適化された、オペレーティングシステムという謳い文句が、果たして適当かどうかは甚だ不透明です。 むしろ軽量なLXDEとして、 デスクトップエフェクトを搭載していますので、使わないソフト満載よりもある意味独自なカスタマイズが出来るという利点もありでしょう。少なくとも「Cairo-dock」 は問題なく機能しています。

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 インストールと日本語化について説明します。インストールは従来の、Ubuntu系のインストーラーを使っていますので問題はないと思います。インストーラーの最初の言語選択では、文字がトウフ状態です。適当に何か日本語フォントをインストールしてからインストーラーを起動してください。確か前回はこんなことはなかったような気が……。今回もインストール段階では、コーデックやアップデートも同時に行うにチェックを入れて、 約40分弱程度でしょうか。 システムアップデートを入れても、大体一時間程度でインストールできると思います。日本語化については問題なく日本語化されます。確か前回は日本語入力でIbus表示に問題があったと記憶していたので、今回は最初から「Synapticパッケージマネージャ」経由で「Fcitx」と「Fcitx-mozc」をインストールしました。言語サポートから、「キーボードに使うIMシステム」を「Fcitx」に設定して再起動。問題なく日本語入力は起動しています。メモリの使用量は、「Cairo-dock」を入れる前は 200MB前後ですが、今は 250MB前後でしょうか。カスタマイズ用のディストリとしてはなかなか軽快でいい感じです。

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Kubuntu14.04 LTSベースで5年の長期サポート版「Netrunner 14 Frontier」がリリース

Kubntu14.04 LTSベースの秀逸なKDEデスクトップ環境
センス抜群のUIデザインとKDEの独自のカスタマイズ性
「Netrunner 14 Frontier」は、 5年の長期サポートタイプ

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 カスタマイズ性に特化したKDEデスクトップ環境の中で、管理人が特にお薦めするのディストリです。今回は、Kubntu14.04 LTS に対応した長期サポートバージョンです。通常Kubuntuは、3年のサポート期間ですが、バックポートリポジトリ経由でフルで5年間のサポート期間を確保しています。isoサイズは、32bit版で約1.3GB程度、 64bit版で約1.4GB程度になります。今回は、64bit版のレビューとなります。内容的には前回とほぼ変わらない陣容ですが、デスクトップのスタイルやデザインなども含めたトータルなセンスが抜群に素晴らしいディストリです。特筆なのが「KDE Dreamdesktop」というアニメーション壁紙のサポートでしょうか。 今回は実験的な搭載のようで、ユーザーが独自に、「Dreamdesktop」サイトからダウンロードしたアニメーション壁紙を使うことになります。 背景の変更から指定することが出来るようになっていますが、CPUをかなり使うので要注意です。サイトのアナウンスによると、今後のユーザーの反響によって、 次回からの正式な搭載を検討するようです。後ほど詳しく解説したいと思います。

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▲Dreamdesktopアニメーション壁紙「Voyager.wmv」のデスクトップ映像「Voyager.wmv」
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 設定について若干書いておきます。基本的な各種設定は「KDEシステム設定」から行います。外観の変更については、「ワークスペースの外観」から変更します。今回使用している各種設定について書いておきます。
●「ウィンドウの飾り」…Oxygen
●「デスクトップテーマ」
 基本 Sevenified
 詳細「ウィジェットの背景」
 Invisible
●「アイコン」はArdis icon themeですが、アイコンの取得は「新しいテーマの取得……」 からだと遅いことと、 ほとんど取得できないかもしれませんので、 独自で 「KDE-Look.org」 からダウンロードして、 「テーマをインストール……」からインストールします。各種外観の変更は、「新しいテーマの取得……」や「新しい装飾の取得……」などからお好きなテーマをインストールすることが出来ます。フォントの設定は、KDEの設定から「Font Settings」で設定しますが、必ずアンチェイリアスの使用を有効にして下さい。尚、今回はKDEウィジェットにあるアナログ時計がイマイチ好きになれないので、「Cairo-clock」を導入しています。

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 インストールと日本語化について説明しておきます。新しいインストーラは最近KDEではお馴染みのもので、とても解りやすく簡単です。最初に日本語を選択して進めますがインストーラは日本語化されません。でも全然問題なくインストールはクリア出来ると思います。再起動後はすべてが日本語化されています。もちろん日本語入力環境やフォントもインストールされていて使える状態です。デフォルト設定では「ibus-anthy」が使われていますが、「ibus-mozc」は 「Synapticパッケージマネージャ」 から導入して下さい。KDEシステム設定にある「国と言語」の設定もすでに日本語に設定済みです。ほとんど手間いらず状態ですので、日本語化に悩むことは無いと思います。あとは好みでお好きなフォントなどをインストールして下さい。

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▲Dreamdesktopアニメーション壁紙「Kaminfeuer.wmv」のデスクトップ映像「Kaminfeuer.wmv」
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 「KDE Dreamdesktop」というアニメーション壁紙選択画面を起動したのが左の画像ですが、通常は「デスクトップの設定」の「壁紙」の選択肢に、「Dreamdesktop」 という選択肢が有ります。ここでユーザーフォルダ内のダウンロードされたアニメーション壁紙を追加します。さてこの「Dreamdesktop」ですが、管理人もほとんど知らなかったので改めて調べてみましたが、基本的には15秒程度の映像のテーマを使った壁紙です。 以前、LinuxMintのログイン画面で使われていた「HTMLグリータ」というアニメーションが有りましたが、その後正式な採用が見送られています。相当作りこんだHTML のアニメーション画面でしたが、 使える数が少なかったのとそれ以降新しいものが作られなかったようです。いろいろと問題があったのでしょうが、ログイン画面ではなく壁紙として使えるようになったら凄いなぁと思っていました。 今回の「KDE Dreamdesktop」ではHTMLで作られているのではなく、WMV映像として作られたアニメーション壁紙です。Windows7のための無料で高品質の3Dアニメーション映像サイト、「DreamScene」 から大量のデータを取得できます。

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 「DreamScene」 サイトには、 大量のビデオループ映像の背景壁紙をダウンロードすることができます。また、壁紙としてのスクリーンショットやビデオのプレビュー(Youtube) があります。今回は7個ほどダウンロードして試用してみました。ダウンロード映像は任意のフォルダに保存して下さい。起動までは以下の手順です。
●デスクトップの右クリック→
●「Netrunner Desktopの設定」→
●「壁紙」→「DreamDesktop」選択→
●「Add Video」ボタンからWMVファイルを追加
という手順で追加していきます。 使いたいビデオを選択して適用をクリックします。 これでアニメーション壁紙が起動すると思います。 今回は管理人の好みで3個ほどYoutubeにアップしてみました。 大きい画像のキャプチャにリンクを貼っていますのでぜひ全画面で見て下さい。かなり迫力が有り、 ちょっとした感動モノです。ただし、 メモリやCPUへの負荷が大きいのでデュアルコア以上でないと無理かもしれません。また、今回は実験的な採用ですので、ダウンロードサイトなどへのリンクなどは付いていません。

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▲Dreamdesktopアニメーション壁紙「Cyprsphere.wmv」のデスクトップ映像「Cyprsphere.wmv」

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南アフリカ産でDebian Jessie/sidベース重量級ディストリ。 アニメーションデスクトップが面白い

Debian GNU Jessie/sidベースのXfce環境のディストリ
Compizアニメーションを駆使したデスクトップが凄い!
「MakuluLinux 6.1 Xfce」は、カスタマイズに特化したUI

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 今年2月に紹介した前バージョン「MakuluLinux Xfce 5.0」 から、 カーネル 3.14.1を搭載した最新の「MakuluLinux 6.1 Xfce」 を紹介します。5月26日に 「MakuluLinux 6.0」がリリースされましたが、その一週間後に 「MakuluLinux 6.1」 が追加リリースされています。リリースアナウンスによると、インストーラとウィンドウマネージャの不具合によるもののようです。インストーラーを新たに書きなおし更に多くのバグを修正したようで、再インストールを推奨しているようです。前回もそうでしたが、インストールを理解するまでに相当時間がかかった記憶があります。要するにインストーラが日本語化されていないので、複雑な行程を踏む従来のインストーラーはどうも問題があるようです。isoサイズは、約1.7GBで32bit版のみのリリースです。Compizのアニメーションを駆使したデスクトップ周りと、 カスタマイズに特化したディストリとしては、「Ultimate Edition」と双璧です。前回も書きましたが、Compizのアニメーションを駆使したデスクトップやConkyの選択肢の多さ、 ScreenletなどやEmeraldのテーマなど、質の高い壁紙が今回は100枚ということで、めちゃくちゃ凝った作りです。 今回は若干動作が不安定なような気がします。「Variety」 という高機能な壁紙自動チェンジャーは、壁紙だけでなく面白い名言集やデジタル時計、それと壁紙フィルターなどの管理も同時に行います。

makulu61-02イメージ
makulu61-03イメージ

 まずは、 ライブDVD の日本語化とインストールについて最初に書いておきます。ライブ起動した時のログイン画面の右に、お馴染みの「手乗りカバ」の画像がありますが、手の下にグレーの見づらいアイコンが5つあります。そのうちの右から2番目のアイコンが言語選択で、Japanese (UTF-8)を選択します。
 左上の Live Userは「makulu」になっていると思いますが、これを一度クリックします。その後左下の窓にパスワード「makulu」を入力します。 以上でライブ起動も日本語化されます。ですが日本語化はかなりファジィな日本語化で、メニューなどはまあまあですが、その他はあまり期待しないで下さい。なおインストーラーでは日本語化はされませんので、 英語でのインストールになってしまいます。今回改良されたインストーラーは、 かなり簡略化されていますので分かりやすくなっていますので、簡単にインストールの流れを書き留めます。
●インストールを起動すると最初にパスワードを入力を求められます。
 パスワードは「makulu」
●Language(Japaneseを選択)→Timezone→Keyboardlayout(Japaneseを選択)→
●Userinfo(ユーザーネームやパスワードの設定)→Hard drive→Partitionning→
 Advanced options→
●Summary→Installという流れです。まず問題なくインストールできると思います。

makulu61-04イメージ

 インストール後の再起動では、 DVDの排出がどうも上手く起動しないようなので、 一度シャットダウンしてください。 再起動後自動で「Makulu Setup」が起動します。デフォルトでは、4つの項目全てにチェックが入っていると思います。Rootパスワードの変更、 リポジトリロケールの設定、更にアップデート、ドライバーチェックです。このうちドライバーチェックとリポジトリロケールの設定は省いてもいいと思います。Rootパスワードの変更は、 デフォルトパスワード「makulu」を変更したければチェック。 アップデートは必須です。なお、アップデートは30分から40分はかかります。 終了後再起動です。上の画像は「Variety」という高機能な壁紙自動チェンジャーを起動したところですが、ここでは壁紙の自動更新やダウンロードなどが行えます。デフォルトでは「起動時に壁紙を変更」にチェックが入っています。画像枠にはダウンロード先のアドレスや画像格納先を表示していますが、もちろん追加もできます。また、名言集やデジタル時計の設定や外観も「エフェクト」から行えます。

makulu61-05イメージ

 さて、各種カスタマイズに特化していますが、問題なのはその設定画面が日本語化されていないことにつきます。一番日本語化しいて欲しい部分が、日本語化されないストレスは相当なものです。最初の設定である「Makulu Setup」や「Conky Manager」、 「Application Installer」や「Application Remover」、「Synaptic パッケージマネージャ」や「Gparted」などなど、システム系はほぼ全滅です。
 ただし「Compiz Config Setting Manager」と「Variety 壁紙自動チェンジャー」、それと 「アップデートマネージャ」は日本語化されています。 ウィンドウマネージャとウィンドウマネージャの詳細は機能しませんが、CompizのアニメーションとEmeraldテーママネージャが統合されていて制御しているためということのようです。 また、「Software&update」も機能しませんがこれは「Makulu Setup」の中に含まれているからと思われます。ScreenletなどやEmeraldのテーマなど、かなり使えるカスタマイズツールも付属していますのでとても重宝します。ランチャードッグ「Docky」も使えます。

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 左の画像は、 「Conky Manager」を起動したところですが、じつに138 のテーマがあります。ホームフォルダの 「conky-manager」 というフォルダの 「themes」フォルダに格納されています。各テーマの 「conkyrc」をテキストファイルで開いて設定を変更できます。
 「Conky Manager」は、 基本的にテーマを選んでEditで編集して、Options で設定を保存する流れだと思います。今回もいろいろといじってみてはいるんですが、まだわからない部分も数多くあります。 「Variety 壁紙自動チェンジャー」の名言集とデジタル時計の詳細な設定などは、 ホームフォルダの隠しフォルダにある、「 /.config/variety/variety.conf」 から変更できます。いずれにしても名言集は日本語化は無理なので有っても無くても良いようなものですが、デスクトップの飾りとしては良いかもしれません。「相田みつを」さんの言葉でも表示できれば素晴らしいのに(笑)。なお蛇足ですが、 デジタル時計の年月日と曜日の設定は、 ['%x %A']で上の画像のように表示されると思います。

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 日本語入力の環境は全く入っていませんので 「Synaptic パッケージマネージャ」からインストールすることになります。IMシステムは 「Fcitx」 と 「Fcitx-mozc」 をインストールしてください。再起動後有効になります。壁紙の変更については、通常はデスクトップの右クリックメニューのなかにある、「Desktop Settings」から変更しますが、ここから変更すると、すぐに元に戻ってしまいます。壁紙の格納場所は、システムファイルの中にある「/use/share/backgrounds/xfce」にあります。 基本的には、「Variety壁紙自動チェンジャー」から変更するようですので、チェンジャーの画像窓にフォルダを追加して、 チェックを入れることで機能するとは思いますが、 なかなかすんなりとは変わってくれなかったりしてイマイチ反応が鈍いようです。 なお、右クリックメニューも日本語化はされないようです。また、下のパネルにある、「Variety壁紙自動チェンジャー」のアイコンにマウスを載せてスクロールしても壁紙を変更できます。 Ubuntu系と違いどうしても日本語化が不十分ですので、初心者にはちょっと不向きかもしれません。 前回のデフォルトブラウザは、 ChromiumとIceweaselを搭載していましたが、今回からはChromiumのみとなっています。Debian系はほとんどの場合、Chromium系のブラウザのレンダリング品質が何故か悪いので、今回もシステムファイルの「/etc/fonts」から、 「conf.avail」「conf.d」「fonts.conf」をUbuntu系のものに入れ替えました。

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Ubuntu 14.04 LTS ベースでデスクトップ環境はXfce。 5年の長期サポートバージョン

Ubuntu 14.04 LTS ベースで軽量Xfceデスクトップ環境
基本的に2年毎のUbuntuLTSをベースにしたリリース
「Linux Lite 2.0 Beryl」は5年間の長期サポートバージョン

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 2014年6月1日にリリースされた「Linux Lite 2.0」は、2年毎にリリースされる 「Ubuntu LTS」 版を基本にした、軽量なXfceデスクトップ環境のディストリビューションです。実はレビューを書こうか迷っていましたが、今回は少し前とは変わっているところもあるので紹介することにしました。オシャレな羽のイラストをモチーフにした独特の壁紙が特徴的です。前回までは背景が濃いグレーでしたが今回からは背景が白っぽいグラデーションに変更されています。 1CDサイズのディストリビューションとしては、機能的にもデザイン的にも高品質なセンスが際立っています。今回使用したのは64bit版で、isoサイズは約700MBというところです。 前にも書きましたが、日本語環境にあまり配慮していない面があり、今回もやはり改善はされていません。後ほど詳しく書きます。

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機能的な面については……
●「Install Additional Softwar」
●「Remove Additional Softwer」
●「Create System Report」
LXTerminal(端末)を使用した、 追加と削除の機能が有りますが、 今回は更にシステムサポートやアップデート関係も端末から起動します。使い方はパスワードを入れるだけのいたって簡単仕様ですが、なぜソフトウェアセンターやアップデートマネージャではなく端末なのかは皆目理解不能です。なお前回は、 「Install Additional Softwar」 からソフトウェアセンターがインストール出来ましたが、何故か今回は無くなっています。またGoogle Chromeもここからインストール出来るようです。

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 では日本語環境の構築について触れておきます。前にも書きましたが、基本的には Ubuntu 系なので、インストーラはおなじみのモノなのですが、日本語パッケージやフォントが入っていないため文字が豆腐になっています。前回は隠しファイルに日本語を入れる方法を紹介しましたが、今回は別な方法で、「Synaptic パッケージマネージャ」から日本語フォントを一時的にインストールする方法を紹介します。 もちろん端末からインストールも出来ますが今回も端末を使わない方法です。 まずはMenu→System→「Install/Remove Software」 をクリックして下さい。 これが 「Synapticパッケージマネージャ」と同一のものです。 左上の「Reload」をクリック。「Search」から「fonts japanese」で検索して適当な日本語を一つインストールします。なお、この段階では「Reload」のあと「Updete」はしないで下さい。保存されませんので無意味です。これである程度は日本語になりますので、言語選択を日本語にすることで日本語でのインストール作業が可能になります。さてインストール後再起動しますが、この時点では英語バージョンです。この後日本語化してゆきます。

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●日本語化の手順
 MenuからSetting→Language Supportを起動。「Updete」を促されますので、まずはアップデートをします。この時に日本語の各種パッケージやフォントや日本語入力などがインストールされます。「Apply System-Wide」をクリックして追加された日本語を一番上にドラックし、 「Regional Formats」を開いて日本語を選択。その後再起動します。以上でほぼ日本語化されると思います。なお、キーボードの設定が反映されていないと思いますので、設定マネージャからキーボードを開いて、「システムデフォルトを使用する」のチェックを外します。キーボードレイアウトから、追加で日本語を選択して一番上に持ってきます。外観の設定から、文字の「ヒンディング」を部分的に!「サブピクセルオーダ」をRGBにします。それともうひとつは「ウィンドウマネージャー(詳細)」から、 「合成処理を有効にする」にチェックを入れます。取り敢えず気のついたところだけ書いておきます。

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 実際に使ってみた印象ですが、デスクトップ環境がXfceということも有り、ソフトをかなり絞り込んでいますので、ある程度は自分でインストールしなければなりません。その必要性のための「Install Additional Softwar」なので、 代表的なソフトが表示されています。端末を使ったインストールは、 Arch系やDebian系では良く見られますが、 Ubuntu系ではあまり見られません。 5年間の長期サポート版ですので、 少なくともここ2年間はこのまま推移していくと思います。 前回のUbuntu12.04ベースの1.08バージョンの時には、システムアップデートでカーネルのバージョを上げるなどの工夫もしていましたが、今回もそのような展開になるのかもしれません。Ubuntu の半年毎のリリースサイクルには追随していないので、 ある程度の独自路線を追求しているのかもしれません。Liteという名前の由来からも、 軽量なディストリを目指すにはXfce環境では無理があるのかもしれません。

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「Lubuntu 14.04 LTS」ベースのLXDEデスクトップ環境!しかもカスタマイズ性に特化

Lubuntu 14.04 LTSに対応したLXLEの最新バージョン
カスタマイズ性に優れたUIと秀逸な100枚の壁紙を搭載。
今回も一足お先に「LXLE 14.04 LTS Beta」64bit版を試用

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 2014年5月23日にリリースされた、「LXLE 14.04 LTS Beta」 64bit版を今回も一足先に試してみることにしました。ロングサポート版なのですが、Lubuntuの場合はサポート期間が3年間になります。 isoサイズは、64 bit版で約1.4GB。LXDEとは思えないような、カスタマイズ性に富んだUIが特長です。やはり軽量LXDEとは言え、実用一辺倒のデスクトップでは面白みがありませんので、長く使うにはカスタマイズ性が重要なポイントだと思います。 デスクトップ右上のConkyを使ったシステムモニターが特長的なディストリですが、何といってもバージョン毎に更新される秀逸な壁紙が、 今回は何と100枚も搭載しています。システム的には前回とほぼ変わりはないのですが、天気予報アプリに「Typhoon」をいち早く採用しています。

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 デスクトップの左に、縦置きのランチャーパネルデフォルトで配置していて、マウスホバーで表示されます。デスクトップ下のパネルには、Conkyを使ったシステムモニターの表示非表示をワンタッチで簡単に切り替えることが出来る「Hide/show Info」や、壁紙を変更する「RandomWallpaper」、さらには、 天気予報アプリ「Typhoon」などの表示ボタンなども配置されています。メニュー表示も解りやすく初心者でも使い勝手のいいディストリです。各パネルは、右クリックから追加や削除などが簡単に出来ますので、そんなに迷うことはないと思います。さて今回はBETA版ということもあり、安定版は6月に入ってからになるとは思います。前回のバージョンでは、BETA版から安定版まではかなり時間がかかったので、 今回は6月中にリリースされるのかは不透明。

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 さて今回もある程度、テーマやアイコンやスタイルを変更しています。入手方法については以前にも書きましたが、GNOME、 Xfce、 KDEなどのサイトから入手可能。
GNOME-Look.org
KDE-Look.org
Xfce-Look.org
などから、ダウンロードが出来ます。すべてがダウンロード出来るわけではありませんが、Ubuntu系であれば各デスクトップ環境に関わらず使い回しが可能です。ダウンロードした圧縮ファイルを解凍しで、ホームフォルダの中に隠しフォルダを作成して格納します。アイコン系なら「.icons」、 各種テーマやスタイル系なら「.themes」などにフォルダごと格納します。すべてが有効にならない場合も有りますが、 大半は使えるようになると思います。

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 ということで、今回使用したアイコンテーマは、 「Square」というアイコンテーマですが、 「Square-Beam」なんていう、 新しいテーマも出ています。上の画像のスタイルテーマは、 「OldWest」 を使っています。緑の名前からダウンロードページにリンクしています。使用メモリは、250〜280MB前後かと思います。ソフト系も申し分のない種類が搭載されています。 LXDEとしては少し重た目な感じです。

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 さてインストールについてですが、実は若干問題が有ります。インストールの最初に、言語選択画面が表示されますが、日本語系のフォントが入っていないのでトウフ状態になります。普通は、端末やSynapticパッケージマネージャから日本語フォントをインストールすることで回避出来ますが、実は今回その日本語を選択してインストールすると途中でクラッシュしてしまいます。
 前にも「Zorin OS 8」で起こった症状と同じ状態です。この時も日本語を選択しないで、英語のままインストールすると正常にインストールが出来ました。やはり今回も、英語のままインストールすると問題はありませんでした。Ubuntu系ですので日本語化は比較的簡単です。下のパネルの左端のLXDEアイコンメニューから、「Preferences」→「Launguage Support」を開いて、 「Install/Remove Languages…」 から「Japanese」を選択して、 「Appy changes」ボタンをクリックすると、フォントを含めた日本語関係のLangoage-packがインストールされます。 言語選択窓の一番下に追加された日本語を一番上にドラック&ドロップして「Appy System-wide」をクリック。最後に地域も日本を選択して終了です。

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Ubuntu系のディストリで最も人気の「Linux Mint」の長期サポートバージョンがいよいよ登場

Ubuntu 14.04に対応したLinux MintのLTSバージョン
基本デスクトップ環境は独自のCinnamonとMATEを採用
「Linux Mint 17 RC」の64bitバージョンを試してみる!

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 2014年5月17日にRC版がリリースされましたので一足先に試してみることにしました。「Linux Mint 17」 は5年間の長期サポートバージョンになります。基本的なデスクトップ環境は、「Cinnamon」 と「MATE」 なのですが、KDEやXfce版も順次リリースされます。 今回は、MATEを中心に紹介しますが、リリースノートによると、アップデートマネージャが改良されたようです。また各種の設定もコントロールセンターでの一括管理になっているようで、とても解りやすくなっています。 今回のRC版が、 ほぼそのまま安定版になると思いますが、 若干のバグの修正が施されてリリースという運びだと思います。外見的にも内容も、それほどの変化は見られませんので戸惑うことは殆ど無いと思います。最近はますますインストール段階での手間は無くなっていて、通常通り日本語を選んでインストールするとそのまま日本語化されます。ネットワークやコーディック関係の操作も何もしなくても自動で設定されています。ただし、日本語入力関係だけはインストールしなければなりません。今回は「Cinnmon」も少しだけ試していますので後ほど印象なども書いておきます。

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 左の画像が、コントロールセンターを起動したところで、各種設定を一括してここで設定できるようです。 「MATE」は「GNOME2」からのフォークですので、スタートメニューなどはとても使いやすい仕様になっています。言語設定については、Ubuntu系とは違ってかなり簡略化されています。要するにこれを設定する必要性はほとんどないということでしょう。また背景を透明化するための合成処理(ウィンドウマネージャの設定)は、コントロールセンター→ウィンドウで、 「Enable software window manager」にチェックを入れて下さい。デフォルトではチェックが入っていません。今回は特段何もカスタマイズをしていませんが、 システムモニタで見るとメモリの使用量は、370〜380MB程度のようです。動作もまあまあ軽いようですので、使いやすさを求めるのならMATEをオススメします。外観の設定からテーマやフォントと背景を設定できますが、テーマは「追加のテーマをネットから追加する」からダウンロードも出来ますし、更にカスタマイズも出来ます。 全体的にカスタマイズ性はかなり向上しているように感じました。 インストール直後は何故か異常ににメモリをくっているようでしたが、今は落ち着いているようです。

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 インストールや起動画面を見ていると、 何故かDebianっぽい挙動が目につきます。先日紹介した、「Pinguy OS」 の時もそんな感じを受けたのですが、以前ならまさにUbuntu、という立ち上がり方をしていてと思うんですが、それぞれ独自色を模索しているのかもしれません。そうなると、 Debianが当然有力なので、 徐々にDebianベースにシフトしていくようになるのかもしれませんね。日本語入力の構築については、バッケージマネージャから「ibus」で検索して、●ibus ●ibus-table ●ibus-gtk ●ibus-gtk3 ●ibus-mozcなどをインストールして下さい。再起動後、有効になると思います。アプリケーション的にも、 約1.3BGありますので問題のないソフトのレベルです。後発でリリースされる、 「KDE」や「Xfce」については、 何も敢えてMintを使う必要性もないかとは思います。管理人的には、 Xfceなら「Voyager 14.04 LTS」を、KDEなら「Netrunner 14 Frontier」オススメしたいと思います。

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 「Linux Mint 17」 の 「Cinnamonデスクトップ環境」 について一言触れておきます。カスタマイズ性に優れていることは認めますが、どうにも挙動が不安定なように感じました。ハッキリ言いますとインストール後の設定で、完全にクラッシュしています。前から思っていたんですが、妙にデリケートなデスクトップ環境で余計な動作を入れるとすぐにクラッシュしてしまいます。それとデスクレットという、デスクトップウィジェットを追加するマネージャが非常に不安定です。 実際には、使えるウィジェットはほとんどありません。Cinnmon自体の開発に、根本的な問題があるのかもしれません。 鳴り物入りで導入された Cinnamonですが、 今のレベルならとても使えませんし改良の速度も遅すぎるような気がします。 UbuntuのUnityと、同じ轍を踏まないようにしてほしいものです。動作はシステムモニタでメモリの使用量は、700MB〜800MBぐらいで、 ブラウザを立ち上げると有に1GB超えです。 ちょっと重すぎです。 今現在クラッシュして起動しない状態ですが、再インストールする気力はもうありません。 多分このまま安定版でリリースを迎えるのではと思います。

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洗練されたデザインで、「Ubuntu14.04 LTS」ベースになったGNOMEシェル環境のディストリ

Ubuntu 14.04ベースでGNOMEシェル環境のディストリ
洗練されたデスクトップデザインに独自にカスタマイズ
「Pinguy OS 14.04 LTS」は、長期サポート対応バージョン

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 イギリス産で、Ubuntu系ディストリ「Pinguy OS 14.04LTS」を紹介したいと思います。GNOME shellを独自にカスタマイズした、極めて洗練されたデスクトップデザインが素晴らしいディストリです。ただし日本語環境を構築するのがちょっと厄介なので、今まで紹介を控えていました。管理人的には何度も試してはいるんですが、その度に考えさせられる出来具合でいつも躊躇してしまいます。今回特に日本語環境の構築が改良されたというわけではありませんが、長期サポートバージョンということもあり一度は紹介しょうと思います。ISOサイズはフルバージョン 64bitで約2.2GB。今回は、フルバージョンを使用しています。アプリについては申し分のないラインナップといえます。デフォルトで装備されているドックランチャーソフト、「Docky」の挙動がどうも怪しくてソフトの追加が出来ない? ようなので、 「Cairo-dock」を導入しています。「Screenlet」とお天気ソフト「Typhoon」も合わせて導入しています。GNOME shellの不具合なのかどうかは分かりませんが、 メニューからソフトを少しでも移動すると途端に固まってしまいます。また、Tweak Tool からデスクトップにホームフォルダを表示させようとしても表示されなかったりIbusの状態も可怪しかったりといろいろあるんですが取り敢えずは「Cairo-dock」と「Fictx」で何とか使えるようにはなっています。

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 まずは難問の日本語化について書いておきます。インストールは日本語を選択することで、以後日本語でインストール作業が進められますので問題はありません。インストール後は推察通り何故か日本語化はされていません。取り敢えずアップデートを促されますのでまずはアップデートをします。「SystemSettings」から「Region & Language」を開いてみても日本語を設定できません。メニューから 「Synaptic Package Manager」 を開いて、 「Language-selector-gnome」をインストールして下さい。これはいわゆる「言語サポート」です。その後、 「System Settings」を開くと「Language Suport」が追加されていますので起動します。起動すると不足のインストールを促されますのでインストールします。ここでは、日本語のすべての言語パッケージやフォントなどもインストールされます。その後は、いつものお約束ごとの言語選択窓の最後に追加された日本語を一番上にドラッグ&ドロップして、「Apply system wide」をクリック。地域設定も日本を選択します。再起動後に日本語化されます。

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 日本語入力も、「Synaptic パッケージマネージャ」から、
●ibus、ibus-table
●ibus-gtk、ibus-gtk3
●ibus-mozc
などを、依存関係も含めてインストールしますが、何故か表示されず使えない状態です。すべての必要なIbus系のソフトも揃っているんですが何故か使えません。そこで、「Fictx」と「Fictx-mozc」をインストールします。言語サポートで使用するIMの選択を「Fictx」にして再起動します。 これで、取り敢えずは日本語入力が出来るようにはなると思います。 上の画像はスタイルやフォントなどの設定をする、「Tweak Tool」ですが、どうも上手く反映されない場合もあります。

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 デスクトップ右上にあるシステムモニタが設置されています。とてもお洒落でデザイン的にも良いのですが、内蔵されている天気予報アプリの細かい設定変更がまだ分かりません。ホームフォルダ内の隠しフォルダ「ConkyWeather」 フォルダからだとは思いますがイマイチ分かりません。このあたりは、かなり不親切な作りのようです。個人的な見解ですが、全体的に言えることは、GNOME shell自体の完成度の低さにあるような気がしてなりません。というのも、GNOMEshell を採用しているディストリでも、 同じような不具合を度々見ることがあるからです。 デスクトップ環境的には洗練されたインターフェイスなんですが、どうも不安定でしかも挙動がデリケート過ぎて融通性がないような気がします。管理人的には、別に嫌いでは無くむしろ好きな方なんですが、 今のままではとても実用的なディストリとは言いがたいようです。 指向性は「elementary OS」と近いと思いますが、遥かに「elementary OS」の方が優れていると思います。

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Ubuntuベースから突然Debianベースに変更された「WattOS」がさらに軽量化

UbuntuからDebianWheezy7.5安定版ベースに変更!
LXDE、MATE、Microwatt(Openbox)エディションから選択
「WattOS LXDE R8」は、Debianベースの軽量ディストリ

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 「WattOS R8」がリリースされています。いつものようにリリースノートを読んでみると、Lubuntuベースではなくなっているではありませんか。何があったのかは分かりませんがちょっと驚いてしまいました。最近このようなパターンが増えてきているようですね。管理人も、 今回のUbuntu 14.04 のリリースはある意味で期待はずれでした。問題なのはリリースサイクルに関してなんですが、今回こそはローリングリリースに移行する絶好の機会でしたが、結局そのようなアナウンスは一切ありませんでした。相変わらず6ヶ月毎のリリースサイクルを継承していくようです。2年ごとのLTSリリースの間にある、 サポート期間が9ヶ月での3回のリリースは、一体どういう位置づけになるのでしょうか、さっぱり理解できません。このような小刻みなリリースサイクルについて行けないディストリも少なからず出てくると予想はしていましたが、現実味を帯びてきました。
 さて今回の「WattOS R8」ですが、 ベースはDebianの安定版Wheezy7の更新エディション7.5を基本にしています。「WattOS R7.5」 からMATEエディションも加わりましたが、今回は更にOpenboxエディションも加わります。MATEが加わったことで、 軽量を売りにしていたイメージが若干薄れた感じです。それを補うという意味で最軽量バージョンのMicrowatt(Openbox)を追加したようです。

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リリースエディションの詳細
●「WattOS LXDE R8」
 32bit、64bit718MB
●「WattOS MATE R8」
 32bit、64bit787MB
●「WattOS Microwatt Edition 8」
 32bitのみ650MB
 今回は 「WattOS LXDE R8」を使用しています。デスクトップウィジェット 「Screenlet」 を導入してデスクトップ周りを飾っていますが、LXDEの場合はファイルマネージャの合成処理が付いていないため背景が黒くなってしまいますので、 直接 「Cairo-clock」の導入は無理のようです。 しかし、「Screenlet」 には合成処理機能が付いていますので、その中の「Cairo-clock」を使うことで、 問題なく綺麗に表示できます。Lubuntu13.10ベースだった前回の「WattOS R7.5」から、 Debianの安定版Wheezy7.5にベースが変更になったために、 システム的には「WattOS R7」や「WattOS R6」のレベルになったような感があります。Linuxカーネルはほぼ最新版の3.13.10を搭載しています。Debian stableがベースですので動作などはかなり安定していると思います。

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 Dibian系のレンダリング品質の問題については特にstable系で顕著で、 Ubuntu系の「Font Config」を、 強引にDebian系に上書きしています。デュアルブートの場合は問題なくコピーできます。ファイルシステムを管理者権限で開き、etc/fonts/の中にあるconf.avail、conf.d、 fonts.conf を、 Ubuntu系のものに書き換えて使います。管理者権限については端末から、[$ sudo su] で管理者権限を取得して[# pcmanfm] で管理者権限でファイルマネージャを開けます。最近のunstable系ではかなり正常に表示されるようになってきてはいます。 搭載ソフトについては、 オフィスとグラフィック系はほぼ全滅ですので、好みでSynapticパッケージマネージャから導入する事になります。デフォルトブラウザは「Iceweasel」です。Google Chrome は、Googleサイトからdebファイルをダウンロードしてインストールして下さい。

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 インストールと日本語化について書いておきます。インストールの最初に日本語を選択することでインストーラも日本語化されています。インストーラ自体はとても解りやすく問題はありません。 インストールも10分前後で終了し再起動後は日本語化されていると思います。Ubuntu系での言語サポートのようなものはありません。再起動後はシステムアップデートをして、設定から「デスクトップの設定」や「ルックアンドフィールドの設定」でフォントやウィジェット、アイコンなどを設定します。 今回導入している「Screenlet」は、Synapticパッケージマネージャから導入します。 メモリ消費はデフォルトで200MB前後ですが、「Screenlet」を導入したり各種ソフトをインストールすると、どうしても300MB前後にはなります。
 最近のUbuntu系のディストリは、「Linux Mint」などもそうですが、Debianバージョンも併用するパターンが増えてきました。やはりリリースサイクルに問題があると考えますが、それとUbuntu自体がモバイル端末を意識したデスクトップを指向していることもあるかと思います。それに比べてある意味最もLinuxっぽいとも言えるDebianが見直されているのかもしれません。Debianの操作性がもう少し洗練されていけば、十分あり得るところではないかと思います。さて今後とも「WattOS」が、Debianベースでいくのかはイマイチ不鮮明なのですが、 最近はDebianのunstableエディションでは、なかなか素晴らしいディストリビューションも出てきていますので楽しみなところです。

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今回はちょっとマニアックな誰も知らないバージョンのKDE環境のディストリビューション

Debian-sidベースでKDE環境のブラジル産ディストリ
デザイン的にも優れたユーザーインターフェイスが魅力
「LinuxFx Ghost 7.0.2」は最新アプリ搭載で安定した動作

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 「DistroWatch.com」に紹介されているディストリビューション数は、 5月3日現在で291ありますが、その中でもランキングがブービーの290位にランクされている、ブラジル産ディストリを紹介します。「DistroWatch」では、Ubuntuベースのディストリビューションという紹介記事だったのですが、実際には 「Debian-unstable」 ベースのディストリでデスクトップ環境はKDEです。32it版 のみのリリースで、 isoサイズは約2.4GBというところです。2014年4月24日に新しくリリースされたバージョンです。なかなか凝ったユーザーインターフェイスで、デザイン的にもかなり優れています。このディストリを試したことはありませんが、 結構掘り出し物かもしれませんね。KDEデスクトップ環境のディストリは有名どころもたくさんありますが、 その中でもかなり優秀な部類に入るのではと思います。コミュニティベースの開発ではないようで、 作りがしっかりしている印象です。 マイナーなディストリビューション応援企画として、今回は特に取り上げて見ることにしました。 でも以外や以外でかなり扱いやすく安定した動作で驚いています。しかも最新アプリ搭載でデザイン的にも優れていますので、 有名どころにも十分太刀打ちできるディストリビューションです。日本語環境も比較的容易に構築できます。

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 基本的には英語とポルトガル語対応ですが、日本語も選択可能でかなり工夫されたインストーラです。 Debian系とは思えない快適さです。「OpenMandrivaLx 2014.0」を試してみましたが、それに比べはるかに優れていて、 OpenSUSEにも匹敵するほどです。KDE独特のカスタマイズの便利機能、「デスクトップウィジェット」から、多くのアプリも選択できます。今回はCairo-clockも導入してみました。 またKDEの特徴である、「デスクトップテーマ」や「ウィンドウの飾り」、 「アイコン」などをシステム設定から変更でき、 さらに簡単に新しいテーマなどもインストールできます。 今回使用したアイコンは「Evolvere」というテーマで、ウィンドウの飾りは「Airglass-black」、デスクトップテーマは基本が「Nitro」で部分的に変更しています。 デスクトップウィジェットの背景を透明にしたい場合は、「lnvisible」というテーマを使います。

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 梱包されている各種アプリについては、WineやVirtualBox、Skypeなど申し分のないライナップで、ブラウザは「Google Chrome」と、「Firefox」がすでにインストールされています。 また、タスクバー左のメニューについては、KDE 独特のメニューでウィジェットからオーソドックスなメニュー(左の画像の左上にあるアイコン)もデスクトップに設置できます。蛇足ですがアイコンの設定について一言。KDEシステム設定→アプリケーションの外観→アイコン→新しいテーマを取得から、アイコンをインストールするのはかなり厄介。ほとんどが取得できない状態なので、「KDE-Look.org」から直接ダウンロードした方がいいかもしれません。ダウンロードした 「XXX.tar.gz」を「テーマファイルをインストール…」から指定すると直接アイコンが追加されます。 なお今回使用したアイコン「Evolvere」は、ちょっとダウンロードが分かりづらいので軽く説明しておきます。ダウンロード先のサイトの一番上の右に、「SKIP AD」というボタンをありますので、広告をスキップしてダウンロードページに入ってください。

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 インストールは日本語を選択することで日本語化されますので問題はないと思います。ところが実は再起動後は日本語化されていません。インストールで日本語環境はインストールされてはいますが設定しないと表示されないようです。インストール後はシステムのアップデートが来ますので、まずはアップデートをしてください。その後は、KDEシステム設定→ロケール→言語から優先言語を日本語にして、国も日本を選択します。再起動もしくは再ログインで適用されます。インストール時点で指定したキーボードも、日本語仕様になっていないかもしれませんので、KDEシステム設定→入力デバイス→キーボードから、キーボードモデルを「Generic標準105キー(国際)PC」を選択してください。それともうひとつは、 パッケージマネージャが入っていないようなので、「Muon Discover(Software Center)」から、 「Muon Package Manager」を検索してインストールします。これは「Synaptic パッケージマネージャ」のKDE版です。

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 最後は、日本語入力系のインストールをします。ここでは先ほどインストールした「Muon Package Manager」から行います。 Ibusは、最新版の1.5.5がすでにインストールされていますが、依存関係のソフトがインストールされていません。パッケージマネージャから、ibus-table、ibus-qt4、ibus-gtk、ibus-gtk3、ibus-mozc、mozc-utils-guiなどをインストールしてください。インストール後は設定からインプットメソッドの設定で、Ibusを指定して再起動します。これで日本語入力ができるようになると思います。挙動は極めて軽快で、今のところこれと言った不具合も見当たりません。以前から気になっていたDebian系のレンダリングの悪さは、「LinuxFx Ghost 7.0.2」では問題はありません。むしろ、綺麗なレンダリング品質です。 DebianベースをここまでリメイクしたKDEのディストリビューションは実は初めてです。これは、ぜひとも使ってみてはいかがでしょうか。異常に低い「DistroWatch」でのランキング評価を皆さんで上げてみたいものです。

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カスタマイズ性に優れていて随所に工夫を凝らした独創性が魅力のディストリビューション

「Voyager」ロングサポートバージョンは3年間のサポート
Xubuntuベースで秀逸な安定感とカスタマイズ性が魅力!
「Voyager 14.04 LTS」は管理人一押しのメインディストリ

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 管理人がメインにしているフランス産ディストリビューションの「Voyager」最新版、「Voyager14.04 LTS」が、4月27日にリリースされました。「Xubuntu 14.04 LTS」ベースですので、LTS版ですがサポート期間は3年間です。管理人が特に「Voyager」 を使う理由は、とにかく安定していることとカスタマイズ性に優れていて、随所に工夫を凝らした独創性が気に入っています。デフォルトのデスクトップ周りはいたってシンプルのように見えますが、実はそれがくせ者でしてConkyの種類の多さや壁紙の豊富さ、 デスクトップにウィジェットを設置できる、「Screenlets」や簡単にDockを設置できる「Plant」などが梱包されています。isoサイズは64bitで982MB、32bitで969MB程度です。 またXfceデスクトップ環境で、 1GBを切る容量でありながら、十分使えるアプリを装備しています。日本語にもほぼ対応していて、 LiveDVDの起動の最初で、いわゆるF2での言語選択が自動で立ち上がります。日本語を選択して進めることで、 LiveDVD起動後も日本語化されていますし、インストーラーも日本語化されていますので問題なくインストールができます。なお、Live起動時のユーザーネームは「ubuntu」、パスワードは無しです。今回はカスタマイズの方法を少し詳しく解説したいと思います。

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 「Voyager13.10」から、 大きな違いは壁紙の設定が解りやすくなったこととIbusの改良ですが、これについては、 「Xubuntu」 の仕様に伴う変更ですので、Voyager 自体の変更はあまりないようです。カスタマイズの設定など、ほとんどは 「Voyager Box」から行う事になりますが、この「Voyager Box」 が日本語化されていません。英語ならなんとか解るのですが、フランス語ですのでチンプンカンプン状態です。そこでフランス語の解説も含めてカスタマイズについて詳しく書きたいと思います。 この、「Voyager Box」さえ理解できれば、 このディストリの楽しさを感じてもらえると思います。 ついでにConkyのカスタマイズ方法についても触れたいと思います。「Voyager Box」の起動は、 右隠しパネルの「目」のアイコンか、デスクトップの右クリックメニューからです。

Highslide JS Highslide JS Highslide JS

 上の画像が「Conky Control」を起動したところで、 重要な部分は 「Conky Listes」と「Conky Gestion」です。左の画像が「Conkyリスト」で、Conkyの種類を選択できます。 7項目から81タイプのConkyを選択できます。 もちろん複数選択も可能です。 真ん中の画像は「Conkyの管理」なのですが、重要なのが一番下の「Reglage」と書かれたセッティングです。 ちなみに、一番上がリスト以外の追加で、真ん中が抑制です。多分天気予報Conkyを使うか使わないかの判断ですので、 無視してもいいと思います。 セッテイングをクリックすると別ウインドウが開きます。右の画像は起動時間の設定と登録です。

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 左の画像が「Reglageセッティング」画像です。ここでは選択したそれぞれのConkyのデスクトップでの位置を変更できます。左にあるのが使用しているConkyの名前、選択することでそれぞれの細かい位置設定ができます。右がデスクトップを9分割した大雑把な位置とその下には数値での細かい設定もできます。設定が終了したら、下にあるボタンから決定します。 左から「テスト」「決定」「キャンセル」ボタンで、リアルタイムでテストボタンから状態を見ることができます。 今回は5つのConkyにチェックを入れて選択しています。

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 壁紙の設定は、「Voyger Wall」から選択できます。 175枚の高品質なオシャレな壁紙を使えます。 今回から、Xfceの壁紙設定が変更になっていますので、あえて「Voyger Wall」を使わなくても実際には変更できます。 以前はデスクトップの右にある、隠しパネルの「目」のアイコンから「Voyger Wall」を起動して4つあるワークスペースを指定してから変更しないと、 完全には変更できませんでした。 現在は通常通りデスクトップの右クリックから、「デスクトップの設定」を開いて設定できます。設定画面の下にある「フォルダー」から変更しますが、デフォルトで「backdrops」となっているのが、 175枚の「Voyager Wall」です。実際の格納場所はシステム内にある、usr/share/xfce/backdropsの中にあります。 ユーザーフォルダからの選択は、「フォルダー」をクリックして「その他」の選択からユーザーフォルダを指定できます。 以前はファイル単位でしか選択できませんでしたが、今回からはフォルダ単位で選ぶことができます。 画像の入ったフォルダを選択すと、中の画像がすべてサムネイルで表示されます。 また4つのワークスペースに別々の壁紙を使うこともできます。下の画像が 「Voyger Wall」の選択画像ですが、「Voyager Themes」を展開したのが右の画像です。34ものカテゴリーに分けられていますが、実際にはこれを使わなくてもデスクトップの背景の設定からすべてのサムネイルが見れますのでもしかしたら不要かも。

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 ドックランチャー「Plank」の設定については、「Voyager Box」から「Plank Control」を起動します。右下の画像が起動画面で7項目ありますが、順番にアイコンのサイズ→ドックの位置→ドックの挙動→ドックのテーマ選択→ドックの削除→ドックのロックです。 「Quitter」は終了です。今回使用したアイコンのテーマは「evolvere」です。

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 「Screenlet」が導入されています。「Cairo-Clock」も使えますので重宝します。「Scrrenlet」の場合は、「Get Clock Skins」から豊富な時計のスキンが簡単に導入出来ます。 ダウンロードしたフォルダごとをそのまま、usr/share/screenlets/screenlets-pack-basic/Clock/themesの中に放り込みます。 再ログインして有効になります。なお、システムフォルダは管理者権限(root)で開いてください。

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 「Conky」のカスタマイズの方法について書いておきます。どうしても海外製の場合は、日本語を想定して作られていませんので、ちぐはぐなレイアウトになってしまいます。そこでできればある程度はカスタマイズして見栄えを良くしたいと思います。まずは上の画像を見て頂いて、画像の左下にあるピンクの時刻とシステムモニターを変更しています。一番上の画像がデフォルトデスクトップですが、そこで使われていたのが 「TimeFull Bleu」というテーマです。実はこのテーマが、カスタマイズできないようなので、 「TimeFull Orange Typo」 というテーマに変更しました。これをカスタマイズして上の画像のようにしています。変更するのは、右の画像のTEXT部分です。 色をカスタマイズするのは、その上のColor部分で、 位置の変更は「alignment bl」部分です。 まずはフォントとサイズを変更します。 カラーはcolor1の色を変更します。 「voffset」は左揃えの横の値です。 なお、フォントサイズを大きくする場合は、「Maximum_width」の値を大きくとります。

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 次に画像の左上にあるシステムモニターについては、「Conky Blood」 で色を変更しています。同じようにTEXT部分で、colorの部分を変更します。変更して保存をクリックすると即反映されます。ところで変更するファイルの場所は、まずファイルマネージャの隠しファイルを表示にチェックを入れます。
●「TimeFull Orange Typo」の場合は
「.conky」→「conky」→「conky10」→「TimeFull」をテキストアプリで開く。
●「Conky Blood」の場合は
「.conky」→「conky」→「extra2」→「conky11」→「conkyrc」をテキストアプリで開く。
 いずれにしても 「.conky」 の中に格納されていますので、いろいろ調べてみるとわかります。なお今回「TimeFull Orange Typo」に使った欧文フォントは、「Venus Rising」というフォントで☞こちらのサイトからダウンロードできます。
 最後に 「Voyager 14.04 LTS」についての感想を書いておきます。基本的には不満のないレベルです。安定感という意味では申し分ありません。日本語化されたインストーラーや、インストール後の日本語化についても全く手間いらずです。ただし日本語入力について、 Ibusをパッケージマネージャから依存関係も含めてインストールしなければなりません。
●ibus ●ibus-gtk ●ibus-gtk3 ●ibus-mozc ●ibus-table
などをインストールして下さい。インストール後に言語サポートから「キーボード入力に使うIMシステム」をIbusにして終了です。前回使えた、 「Boot Repair」と「OS-Uninstaller」は搭載されていません。リポジトリに問題があるようで、端末からの導入でもエラーになるようです。今回は大変長々と書いてしまいました。途中気力が尽きて、書き漏れも多数あるとは思いますがご容赦下さい。

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「Boot Repair」のインストール方法が解りました。端末からの導入です。
$ sudo add-apt-repository ppa:yannubuntu/boot-repair
$ sudo sed 's/trusty/saucy/g' -i /etc/apt/sources.list.d/yannubuntu-boot-repair-trusty.list
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install -y boot-repair && (boot-repair &)

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 管理人の10年前のノートパソコンにインストールしてみましたが、なかなかスムーズな動作です。前は「SparkyLinux3.3 LXDE」を入れていましたが、何故かはるかに動作は軽快です。なおノートパソコンのスペックは、「Dell Inspiron 630m」でCPUはCeleron M 1.5Hz、 メモリ1GB、 HDD80GBです。 2年前に中古で購入。8千円での購入でしたがまだバッテリーも健在で掘り出し物です。

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「Lowlatency Kernel」を採用した「Ubuntu Studio」の最新のロングサポートバージョン

Xfce環境のマルチメディアに特化したディストリ
「Lowlatency Kernel」を採用したクリアサウンドが魅力
「Ubuntu Studio 14.04 LTS」の64bitバージョンを試用

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 今回は、 「Ubuntu Studio 14.04 LTS」 の紹介です。マルチメディア編集環境に特化した、Ubuntuファミリーの中でも特異なディストリです。デスクトップ環境はXfceを採用していて、サポート期間は3年間になります。isoのサイズは約2.5GBで、32bitと64bitから選ぶことができます。
 特長は何と言っても標準カーネルではなく 「Lowlatency Kernel」を採用していることです。これだけでも充分クリアな音を再生します。「Ubuntu Studio」では、MIDIインターフェイスやMIDIコントローラ、オーディオ・インターフェイスを含め、さまざまなサウンドデバイスを使うことができますが、全てが起動するとは限りませんので実際に試してみて下さい。 今回の「Ubuntu Studio 14.04 LTS」 で特に変更になったのは、 「Installation Options」 でインストール時にパッケージの種類を選択できるようになっているのと、Ibusの改良とデスクトップの背景の選択方法が少し変更されているようですが、大きな変更はないようです。もちろんソフトはほぼ最新版になっています。

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「Installation Options」
●ubuntu studio-audio
●ubuntu studio-audio-plugins
●ubuntu studio-graphics
●ubuntu studio-photography
●ubuntu studio-publishing
●ubuntu studio-video
から選択できます。デフォルトでは、全てが選択されているのですがチェックを外すことで、不要なパッケージをインストールしないようにできます。各パッケージの内容は先頭の矢印をクリックすると表示され、それぞれにチェック欄が付属しています。例えばオーディオ系だけで使いたい場合などでは、不要なソフトをインストールしなくても良いので便利かも知れません。とは言え、必要不可分のソフトはチェックが入っていなくてもインストールされるようです。例えばGimpなどはグラフィック系のチェックを外してもインストールされます。実際に、音楽系のパッケージのみにチェックを入れてインストールしてみたところ、結果はどうも思わしくないようです。エラーが頻発します。ここは、デフォルトのままインストールしたほうが無難かもしれません。不要なソフトは、インストール後にパッケージマネージャから依存関係に注意しながら削除した方がいいでしょう。

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 Ibusの改良については前にも書きましたので省略しますが、デスクトップの背景については、予備知識が無かったので少し戸惑ってしまいました。壁紙のフォルダはデフォルトではシステム内のフォルダを指定してあって、ユーザーフォルダを指定できない状態でした。よくよく見てみると、「その他」という項目があってそこからユーザーフォルダを指定できるようになっています。今まではファイルでの選択でしたが、今回からはフォルダで選択ができますのでとても便利になりました。フォルダを指定するとフォルダ内の画像が一覧で表示されます。日本語化については、全くと言っていいほど問題はありません。ライブDVDでの起動で、F2から日本語を選択すると日本語化されます。また、インストーラーも日本語化されていますので、すんなりと日本語化は終了します。インストール後の言語設定は、すでに完了しています。必要に応じて ibus-mozcなどをパッケージマネージャからインストールして下さい。ソフトウェアセンターから、MozcSetupをインストールしても直接的には反映されないようですので、Synapticパッケージマネージャから導入して下さい。

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 今回のインストールは、結構ハマってしまいました。インストールの最初の段階で、「Installation Options」の選択画面から、 音楽系だけをチョイスしてインストールしたんですが、エラーが頻発。気を取り直して全てを選択した状態で二度目のインストール。ここでは、Google Chromの導入でエラーが発生。仕方がないので、今度はChromiumを、ソフトウェアセンターから導入したんですが、何故か「Flashplugin」の導入でも、エラーが発生して導入できず。 「Ubuntu Studio」のデスクトップ環境はXfceなので、もしかしてXubuntuでも同じ症状が出ているんではと思い、急遽「Xubuntu 14.04 LTS」をダウンロードして、30GB程度のスペースを確保してインストール。 やはり同じような症状がでていることを確認。 再々度、「Ubuntu Studio 14.04 LTS」のインストールに挑戦。

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 Google Chromeは、GDebiパッケージインストーラが梱包されていないので、導入後インストールしましたが、どうやら「Libcurl3」というパッケージの破損が原因のようでした。その後パッケージマネージャからのパッケージ修復で、インストールが完了出来ました。 Chromiumについてはソフトウェアセンターからのインストール時に、拡張機能のFlashpluginにチェックを入れてインストールすることで解決しました。 蛇足ですが一応「Xubuntu 14.04 LTS」について一言。 システム系のSynapticパッケージマネージャやGDebiパッケージインストーラなどなど何も入っていません。少なくとも、ユーザーが使うことを前提に作られているとは到底思えません。ハッキリ言ってシステムを提供する目的のリリースだと思われます。

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4.17にリリースされた、2年に1度のLTS(Long Term Support)バージョン「Ubuntu 14.04 LTS」

サポート期間は2019年4月までの5年間をサポート
苦手なデスクトップ環境の「Unity」に挑戦してみます!
今回は「Ubuntu 14.04 LTS」の64bitバージョンを試用

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 2014年4月17日にリリースされた、2年に一度のLTSバージョンの Ubuntuファミリーの中から、 「Ubuntu 14.04 LTS」の紹介です。 前バージョンからの大きな変更点と言えるのは、Ibus の改良とLIM (Locally Integrated Menus)、 の採用です。 isoサイズは、64bit版で約764MBです。
●Ubuntu 14.04 新機能と変更点
@日本語入力のメニューアイコンが、テキストボックスにカーソルを合わせると表示されるようになった。
ALIMが採用され、アプリのメニューをグローバルメニューだけではなく、ウィンドウのタイトルバーの中にも表示できるようになった。
BUnityにGTK3 CSSテーマが採用され、ウィンドウの装飾がアンチエイリアスのボーダーレスになった。
 などがありますが、ファミリー全般に影響する変更は、やはりIbusの改良です。「Ubuntu One」のサービスが6月に終了するため、関連アプリが削除されています。管理人的にはもう少し大幅な改良がされるのではと思っていたんですが、ちょっと期待はずれな感じです。 ローリングリリースへの明確なアナウンスも今のところありません。 デスクトップ環境の「Unity」についても、使いづらいという側面は相変わらず同じ状態です。 もちろん良いところもありますが。ただ、 スマホやタブレットの普及に伴うデスクトップ周りの変更は、 Windows8でも顕著なように概ねデスクトップ用途の場合は不評のようです。タブレットPCの急激な拡大は、 ある意味ノートPCやデスクトップPCの市場を狭めはしますが、 無くなるというわけではありません。 縦置きモニターのデスクトップPCにタッチパネルは不要です。 むしろ、現状のマウスを根本的に見直す改良が必要なのかも知れません。

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 各アプリのメニューを、ウィンドウのタイトルバーの中に表示することができるようになっています。今までは各アプリのメニューは上部パネルに表示されていましたが、各アプリのウィンドウのタイトルバーにマウスオーバーで表示されます。設定はパネルからシステムアイコンをクリックして、「システム設定」を開きます。外観→挙動→「ウィンドウのメニューを表示」を「ウィンドウのタイトルバーの中」に変更することで反映されます。Ibusについては、Google Chromeなどのブラウザでもテキストボックスにカーソルをあわせると、日本語入力のメニューアイコンが表示されるようになっています。アイコンは「半角/全角」を切り替えるときにも表示されますので、キーボード入力状態の確認ができるようになりました。ただ、微妙に邪魔な場所に表示されるのと表示時間の設定が出来ないので、何とも歯がゆいところでしょうか。表示時間を調整出来ればいいんですが。

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 前にも書きましたが Unity ではフォントの種類やサイズを変更するための、システム設定がインストールされていません。またシステム系のソフトもかなり不十分ですので、最低限以下のソフトはインストールしましょう。
●Unity-Twerk-Tool
●Synapticパッケージマネージャ
●GDebiパッケージインストーラ
などは、ソフトソフトウェアセンターからインストールすることになります。 ただ管理人の環境で、「Unity-Twerk-Tool」についてはエラーメッセージが出てしまいます。その他にも多少のバグが有り、まだまだ不安定要素がありそうです。導入するならもう少し様子を見てからにしたほうがいいかも知れません。Ubuntuの場合は、基本システムを提供している側面がありますので、これからリリースされるであろう、Ubuntuベースのディストリビューションを使うという選択肢のほうがいいかも知れません。バグ修正や、システムソフトなどが完備されたものを選択できますので。

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 またUbuntu14.04では、 著作権制限の関係で、MP4やFLV などの動画ファイルや、 MP3 などの音楽ファイルが、再生できないようになっているようです。動画や音楽ファイルを再生できるようにするにはソフトウェアセンターから、「Ubuntu Restricted Extras」 をインストールしましょう。これで必要なコーデックがインストールされ、動画や音楽ファイル、またプロテクトのかかっていない DVDを再生できるようになります。 更にもうひとつ「Adobe Flash Plugin」もインストールしておきましょう。今回、Cinnamonデスクトップ環境もインストールしようと思いましたが、 エラーが出てインストールできませんでした。ということで、「GNOME Flashback」をインストールしたのが下の画像です。Cairo-dockも入れてみました。
 最後に使った印象を書いておきます。メモリ使用量は通常で600〜700MB前後で、ブラウザ起動後には800MBぐらいではないでしょうか。リリース直後ということもあり、若干不安定な感じです。何度か読み込みエラーが出たりしています。 挙動はかなりキビキビしていて思ったよりも軽い感じです。 1、 2ヶ月の間にUbuntuベースの本命、Linux Mintもリリースされますのでそれを待ってインストールするという選択肢もあります。なお、前回紹介した 「Zorin OS 8 Lite」 ですが、起動後のデスクトップにパネルが表示されないバグが頻発しています。 かなり不安定ですのでお薦め出来ない状態です。

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Manjaro/Archベースのローリングリリース「Netrunner」はWindowsXPユーザー代替OS用途か

Manjaro/Archベースの初めての「Netrunner」が登場!
WinXPサポート終了後の代替OS用でローリングリリース
「Netrunner2014.04i」は、KDE環境で32bitバージョンのみ

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 2014年4月4日に、 急遽リリースされていた、「Netrunner 2014.04i」の紹介です。管理人も見逃していたのですが、 Manjaro/Archベースでのリリースです。このタイミングでのリリースということですので、 WindowsXPのサポート終了にともなう、 代替用のOSとして急遽公開したものと思われます。
 KDEデスクトップ環境で、 32bit版のみのリリース。 isoサイズは約1.9GB というところで、ローリングリリースということを謳い文句にしているようです。Ubuntuをベースの「Netrunner」が、この時期に急遽リリースした真意が、このローリングリリースにありそうです。WindowsXPのサポート終了が4月9日だったのと、 「Ubuntu14.04 LTS」が4月17日リリースなので、 通常はその2ヶ月後辺りがNetrunnerの対応バージョンというサイクルです。今年の1月14日に出た「Netrunner 13.12 EnigmaU」は、Kubntu13.10ベースですのでサポート期間が今年の7月までしかありません。 「Ubuntu12.04 LTS」ベースで出すわけにもいかなかったようです。 しかもWindowsXPユーザーからの乗り換えを考えた場合、短期間のサポート期間のバージョンはLinux初心者にとっては無理があります。でも何故Debianベースではなく、Manjaro/Archベースなのかは皆目わかりません。

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 Arch系のディストリは、 初心者には敷居が高いようですが、その中では 「Manjaro Linux」 が最も初心者向きです。 とは言え、Ubuntu系に比べたらどうしても二の足を踏んでしまいます。でもKDEデスクトップ環境の洗練された面白さは、 WindowsXPユーザーにとってLinuxの面白さが、もっとも実感できるデスクトップでしょうね。
 Kubuntuベースの「Netrunner」と比較してみても、ユーザーインターフェース的にはほとんど同じ作りになっています。もちろん、インストーラーやパッケージ管理システム、 ログインマネージャーなどは別物ですが、Kubuntuベースの「Netrunner」と操作感はほとんど同じ感覚です。Arch系の難しさを感じさせない、独自開発のインストーラー「Thus」はベータ版ですが、 非常に考えられた解りやすい優れものです。あとは、Arch系のパッケージ管理システム 「Octopi」に慣れてしまえば問題はありません。 日本語環境も、比較的簡単に構築できます。 また日本語入力は、Fcitxをインストールして使えます。 デスクトップ環境のKDEはかなり重量級のディストリです。 その中でもArchベースはかなり軽いので、 スペックがそこそこあるマシーンの場合は快適に動くと思います。

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 大雑把ではありますが、インストールから日本語環境の構築まで簡単に説明しておきます。ライブ起動はF2から日本語を選択しても日本語化はされませんが、インストーラーは日本語化されているようです。インストールは、先程も書きましたが、とても分かりやすく Ubuntu 系のインストーラーとほぼ同じような感じで作動しています。インストール後は、タスクバー上に言語パッケージのインストールを促されますが、まずはスタートメニューから、 パッケージマネージャ「Octopi」を起動し、システムのアップデートを行います。緑のお化け(タコ?)のようなアイコンが、「Octopi」です。「File」→「System upgrade」をクリックしてアップデートします。 なお、このアップデート作業はほぼ1時間位かかるようです。 その後、タスクバーに表示されている言語パッケージのインストールを行いますが、表示されない場合は、 スタートメニュー→Settings→Manjaro Settings Managerの言語パッケージからインストールして下さい。再起動をした後は、スタートメニューからKDEシステム設定→アカウント詳細→国と言語→言語を開き、左の窓に表示されている日本語を右の窓に移動して終了です。

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 デフォルトブラウザは、FirefoxですがOctopiから、 Chromiumもインストールできます。日本語入力については、同じようにOctopiから「Fcitx」を、依存関係も含めてインストールします。 Firefoxが日本語化されていない時は、Octopiから、 Firefoxの日本語パッケージである 「Firefox-i18n-ja」 をインストールしてください。ちょっとクセがあり、日本語化がされていないOctopiの使い方について一言。インストールしたいソフトを指定して、右クリックからInstallをクリック。 さらに、上部にあるチェックマークをクリックします。 大体手順的にはこんなところでほぼ日本語化されると思います。かなり難解なArchベースのディストリですが、ほぼUbuntuベースの「Netrunner」と同じような環境で使うことができるように工夫されています。 メモリの消費量は、 ほぼ830MB前後のようでしようか。 動作はかなり機敏で安定感のある動作環境です。 Archベースのディストリを、ここまで使いやすくオシャレにカスタマイズしたものを管理人も初めて見ました。もしかしたらかなりスグレモノかも。

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WindowsXPのサポート終了に合わせて、軽量LXDE版ZorinOS8のLite版がリリース!

Lubuntu13.10ベースの軽量LXDE版ZorinOS8が登場!
WinXPサポート終了に合わせて、32bit版のみのリリース
「Zorin OS 8 Lite」は、低スペックマシン用でWin2000風

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 2014年4月10日になって「Zorin OS 8 Lite」がリリースされました。 タイミング的には、 WindowsXPのサポート終了に合わせたリリースだと思います。低スペックマシンを想定した作りで、 32bit版のみのリリースです。isoサイズは905MBです。
 Windowsユーザーでも、 比較的容易に使用できるようにというコンセプトで開発されていて、その軽やかな動作感も含めて根強い人気を誇るディストリビューションですが、デスクトップ環境がLXDEで軽量のLite版の場合は、 Compizのエフェクト無いので平凡なデスクトップ周りです。リリースサイクルもわりとファジィで決められたサイクルはないようです。今年の1月27日リリースの 「Zorin OS 8」では、 日本語選択でのインストールがクラッシュするというハプニングに見舞われましたが、果たして今回はどうでしょうか。結論から言うと、インストール時点での言語選択画面は無くなっていました。ということで、日本語でのインストール環境は消滅です。なるほどこれが応急処置というのでしょうか。

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 Windowsから移行される方に、少しばかり注意しておきたいと思います。 「Zorin OS 8 Lite」は、Lubuntu13.10ベースですのでサポート期間が今年の7月までです。今月の17日に「Ubuntu 14.04 LTS」ロングサポートバージョンがリリースされます。 それに対応した「Zorin OS 9 Lite」も当然6月頃までにはリリースされるとは思います。 アップグレードにも対応するとは思いますが、 あくまでのこれは予想ですの真偽の程は解りません。Windows からの移行を念頭に置いてのリリースということで、「Look Changer」からWindows2000風を選んだのが上の画像です。ついでに壁紙もWindowsっぽい壁紙にしてみました。

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 左の画像は、このディストリの便利機能である……
●Zorin Web Browser Manager
●Zorin Look Changer
●Zorin Extra Software
を起動したところです。
 今回は、Windows2000風とMac OSX風の二種類です。デフォルトブラウザは、「Google Chrome」を採用しています。FirefoxとOpera、Midoriを簡単にインストールできます。また軽量版ということもありアプリは限定的ですので、それを補うための6種類のソフトの簡単インストーラーが付属しています。システム系のソフトに関しては、 GDebiパッケージインストーラ、Synpticパッケージマネージャ、GPartedなど、最低限必要なものは梱包されています。後は、必要に応じてソフトウエアセンターから導入して下さい。

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 今回も、日本語化について説明しておきます。先程も言いましたが、日本語でのインストールができません。インストール自体は、Ubuntu系は、ほとんど同じですので迷わないとは思います。インストール後は、Language Suport から、Install/Remove Languagesで日本語を選択して下さい。日本語関係のパッケージとフォントがインストールされます。その後上の窓の一番下に日本語が表示されますので、一番上にドラックすることで日本語化されます。いつものお馴染みの手順です。なお各種フォントの設定は、ルックアンドフィールドの設定とデスクトップの設定の2つの中にあります。使用したアイコンテーマは「Square」というテーマですが、☞「GNOME-Look.org」サイトからダウンロードできます。お天気ソフト「Typhoon」も導入しています。

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 上の画像がルックアンドフィールドの設定を、 「Mac OS X」にした画像ですが、パネルが上部に配置されて下にランチャーが配置されます。ランチャーの設定は、ランチャーの右クリックから設定で変更や追加ができます。なお、ルックアンドフィールドの設定は、変更する度に各種設定はリセットされてしまいますので、変更した場合は設定をやり直す必要があります。最後にもうひとつ書いておきますが、言語設定で日本語化すると日本語の入力設置が強制的にIbusになります。この辺りは「Zorin OS 8」の時と全く同じで、 やはりIbus1.5.xの挙動がかなり怪しいので、Fcitxかuimをインストールして下さい。出来れば、 パッケージマネージャからIbusを削除した方が無難です。管理人は今回Ibusの挙動を確かめるために、 敢えてIbusを使用してみましたがいろいろ設定して再起動したところで、デスクトップのパネルなどが表示されなくなってしまいました。結局「Zorin OS 8」から何も改善されていないということが解りました。 どうも日本語環境にいつも不具合を抱えているようです。ということで、総合的に見て日本語での使用はどうみても初心者にはお薦め出来ないシロモノのようです。管理人もこれから、再度インストールし直すことになりそうです。今回もまた、 初心者の方は ライブCDの部屋 さんからの日本語版を期待したいところですね。とても人気のあるディストリだけに残念です。

●追伸 2014.4.12
 「ライブCDの部屋」さんから4月12日に、 非公式版ではありますが「Zorin OS 8 lite 日本語版」が掲載されています。 左のダウンロード情報にリンクを掲載しています。 早い対応に感謝します。Linux初心者の方はこちらからのダウンロードをお勧めいたします。

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Ubuntu12.04ベースでGNOMEデスクトップ環境を独自に使いやすく改良したディストリ

Ubuntu 12.04ベースでGNOME環境の軽量版ディストリ
デフォルトデスクトップ環境に独自開発の「Pantheon」
「elementary 20140331」は安定した扱いやすさが魅力

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 「elementary OS 0.2 luna」 については、一度試してはいるんですが、何となく面白みのないディストリという印象で、レビュー記事の掲載を見送ったのですが、最近の 「DistroWatch.com」では、 比較的新しいディストリにもかかわらず、かなり人気になっているカナダ産のディストリです。いつも不思議に思っていたもので、今回改めて試してみることにしました。デスクトップ環境はGNOME3だと思いますが、独自に改良して軽量化したデフォルトデスクトップ環境に「Pantheon」が使われています。ValaとGTK3 ツールキットを使って、スクラッチから書かれているようです。ユーザビリティや外観には、「GNOME Shell」や「Mac OS X」と似通っているところがあります。 一言で言うと、GNOME3を分かりやすく単純化したような感じです。機能やアプリも限定的に抑えて、軽量で機敏な動作性を実現しています。今回は「elementary 20140331」で、「elementary OS 0.2 luna」 の最新アップデート版だとは思いますが、unstableバージョンという扱いのようでイマイチそのスタンスを理解してはいません。 憶測ですがサイト上にはこのタイプの説明はありませんので、特別バージョンのような気もします。 「elementary OS 0.2」がベースなのは分かっていますが、「elementary 20140331」という書き方は初めて見るもので、「DistroWatch」にリリース情報として説明もなく掲載されていました。上の画像は、 壁紙だけを変えたデフォルトのデスクトップ画像です。 今回使用したのは64bit版で、isoサイズは約770MBです。

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 メニューは上のパネルの左にあるアプリケーションからですが、見た目は GNOMEっぽいメニューですが、実際ははるかに使いやすくて見やすい単純化されたものになっています。下のドック風なランチャーは、システムツールからデスクトップの中にある、「Dock」から設定します。かなり大雑把な設定で、詳細な設定はできませんが、大きさは4段階の設定が可能です。上の画像が最大の大きさでの設定です。ランチャーにアプリを追加する場合は、メニューからドラック&ドロップで追加できます。 なお、梱包されているアプリはかなり限定的です。 必要なアプリはソフトウェアセンターから導入しなければなりませんが、不必要なアプリ満載よりはこの方が良いという方には最適かも知れません。また、システム系の「Synapticパッケージマネージャ」や「GDebi パッケージインストーラ」、詳細設定のための「Advanced Setting」なども導入して下さい。 それともうひとつ、AdobeFlashプラグインもパッケージマネージャからインストールして下さい。デフォルトのブラウザは、Webkitベースの軽量なブラウザ「Midori」を使用しています。 今回使用しているアイコンテーマは、「Square」というテーマですが、☞「GNOME-Look.org」サイトからダウンロードできます。

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 各種設定については、メニューかDockから 「System Settings」を起動して、一括して設定できますが詳細な設定項目は有りません。システムフォントやアイコンやスタイルなどの、各種テーマの変更については、GNOME3の詳細設定ツール、 「Advanced Setting」をインストールします。なお、デスクトップ環境の 「Pantheon」 では、詳細設定をすることが何故かできませんので、一度ログアウトしてから、 再度ログイン画面の「GNOME環境」を選んで高度な設定から変更します。ちょっと厄介ですが、「Advanced Setting」をインストールすることで、GNOMEとGNOMEクラシック環境が使えるようになります。ここからの設定が、 「Pantheon環境」にも反映されます。いずれにしても「Pantheonデスクトップ環境」は、かなり軽快でGNOMEとは思えない軽さがあります。使ってみるとその良さが分かってくるようです。人気になるのが改めて解ったような気がします。 「Pantheonデスクトップ環境」のさらなる改良を期待したいと思います。

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 インストールに関する日本語化については、Ubuntu系ですので全く問題は有りません。日本語選択で全て日本語でインストールできますし、再起動後には日本語化されていると思います。その後、システムのアップデートをして言語サポートを起動することで、 ibus-anthyやIPAフォント、Takaoフォントなどもインストールされるようです。ibus-mozcは、パッケージマネージャから、自力でインストールして下さい。「Ubuntu 14.04 LTS」のリリースが間近に迫っていますが、「elementary OS luna」もサイトを見ると、ベータ2までリリースされています。5〜6月頃には対応版がリリースされると思いますので、その時点でまた新たに紹介したいと思います。GNOME環境の軽量版として、かなり安定した動作が期待できる有効なディストリビューションと言えます。

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「Ubuntu 14.04 LTS」Beta2(ファイナルベータ)版から「Lubuntu 14.04」を試してみる

LXDEベースのLubuntu最新ファイナルベータバージョン
今回はLubuntuにXfce4セッションを組み込んでみる
「Lubuntu 14.04 LTS」ファイナルベータ版をチェック!

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 2014年3月27日にリリースされた、5年のロングサポートエディション「Ubuntu 14.04 LTS」Beta2ファイナルベータバージョンの中から、今回は「Lubuntu 14.04」を紹介します。ご存知のようにUbuntuの場合は、各種のデスクトップ環境が同時にリリースされます。その中でも「Lubuntu」は最軽量バージョンですので、 WindowsXPからの乗り換え用としても有力な候補になると思います。 isoサイズは、1CDサイズの約680MB程度です。ただし、「Ubuntu 14.04」の安定版のリリースが、WindowsXPのサポート切れと微妙にずれた2014年4月17日です。今回のファイナルベータバージョンはアップデートにも対応していますし、 安定版へのバージョンアップもサポートしていると思いますので、導入しても問題はないかと思います。「Ubuntu」 の場合は、基本的にはシステムを提供しているという側面が強いので、 そのまま使って面白いというディストリではありません。LXDEで、デザイン性や便利さなどを求めるのなら、「LXLE」とか「Peppermint OS」 などの選択肢もあります。「Lubuntu 14.04」の場合は多少カスタマイズして自分流にすることも可能です。

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 今回は、「Lubuntu 14.04」にXfce4セッションをインストールして、Xfce環境っぽい 「Lubuntu 14.04」にしてみました。上の画像が「Lubuntu 14.04」そのままのデスクトップ画像です。お天気ソフト「Typhoon」を導入して、 デスクトップに各種ソフトのアイコンを配置しました。 背景を透過するような、「Cairo-dock」や「Cairo-clock」は、ファイルマネージャの合成処理が付いていないため背景が黒くなってしまいます。

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 ということで、Xfce4セッションを導入したのが上の画像です。「Cairo-clock」を導入して、Xfce環境のパネルを右に配置しました。メインのパネルは上部に配置してMacっぽい感じで、アイコンも「iLinux」というアイコンセットを使用しています。比較的簡単に、 「Synaptic パッケージマネージャ」から導入できます。何となくこの方が、Lubuntuのみの時より動作がスッキリするような感じがします。

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 LXDEとXfce環境が、 まるで同居したような感じのデスクトップですが、ファイルマネージャは両方が使えるようです。ソフトのインストールではLubuntuソフトウェアセンターが有効です。 設定などはXfceから設定します。 ソフトはかなり限定的ですので、好みに合わせてインストールして下さい。なお日本語化については、インストール時点での日本語選択で全く問題はありません。

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 ibusは1.5.5 になっていて、 日本語入力表示が改善されています。パネルの表示は同じですが、左の画像のように、半角/全角キーをクリックすることで、入力画面のすぐ下に表示されます。英数入力と日本語入力を変更する度に表示されます。微妙な場所ですが、慣れれば問題はないかと思います。また今回は、メインシステムフォントに前回紹介したフォント、「FGレトロ TTFフォント」に設定してみました。このフォントはなかなか読みやすくて、最近は管理人お気に入りのフォントになっています。表示の見本は、上の画像と下の画像のような感じになります。ニュース記事などの小さい文字でも、 とても認識性が良くて読みやすい文字です。 4月17日にリリースされる安定版以降は、「Ubuntu」系の各種ディストリビューションが続々とリリースされると思います。特に今回はロングサポートバージョンですので、間違いなく全てのディストリが対応してくると思いますので楽しみにしています。

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WindowsXPのサポート終了に伴うOSの移行についての提案

4月9日でWindowsXP、Office2003、IE6のサポートが終了
WindowsXPとLinuxのトリプルブートでの使用がお薦め
WindowsXPのハード環境にはLXDEかXfce環境が最適か

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▲「Voyager 13.10」●Xubuntuベース●Xfceデスクトップ環境

 WindowsXP のサポート終了に伴うOSの移行について、 管理人の主観ですが一言書いておきたいと思います。WindowsXP のサポートが終了したと言っても、 別にOSが使えなくなるという訳ではありません。インターネットに接続をすると、危険ですよと言うだけのことです。有料のセキュリティソフトでも、 まだサポートを継続するようですし、 もちろん無料のセキュリティソフトも沢山存在していますので、いきなり高いOSを買わなきゃという事はありません。インターネットは個々によって、使い方や環境が違いますので一概には言えませんが、重要な個人情報をネットで共有していない限り、めちゃくちゃ緊急な問題が頻発するということでは無いと考えます。 管理人もデザインの仕事をしていた時は、 MacやWindowsを当然使っていたわけですが、 なにもネットに繋ぐために使っていたわけではなく、 MacやWindowsでしか使えないソフトで仕事をしていたためなのです。 例えばそれは、「Photoshop」や「Illustrator」などが中心の仕事だったからです。このデザインの仕事にネットは不要です。少なくとも、 ネット上から低画質のイラストや写真などを使うという事は、 著作権の問題も含めて基本的にはありえません。ゲームサイトなどでは、 まだWindowsでなければダメみたいなサイトや、 予約や登録などでWindowsに限定しているサイトもたまに見かけますが、はっきり言ってそれはサイト運営者の不見識というものです。少なくても、 インターネット上の閲覧や使用はブラウザの問題であって、OSの問題ではありません。IEでなければダメみたいなサイトは、ゆくゆくは対応を迫られるのは必定ですし、対応しなければ消えてゆかざるを得ません。Yahoo!ゲームなどでもやっとChromeに対応したようですが、 当然サイト運営者は、IE、Chrome、Firefoxには最低限対応していなければなりませんし、ネットで営業するからには当然の義務だと考えてます。 日本ではまだまだIEのシェアが大きいですが、世界的に見るとすでに、ChromeとFirefoxのシュアは50%を超えています。もうそろそろマイクロソフトにおんぶに抱っこのサイト運営は、 根本的に改めなければなりません。これからは、 ブラウザをプラットフォームにしたネット環境が中心的な役割を担うことになるのは必定ですので、OSが何であれブラウザですべてが完結できるIT環境を早急に構築すべきです。

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▲「SparkyLinux3.3 LXDE」●Debianベース●LXDEデスクトップ環境

 さて前置きが長くなってしまいましたが、 WindowsXPのサポート終了に伴う代替えOSについての管理人の考え方を簡単にまとめてみました。基本的には、 WindowsXPとLinuxのデュアルブートでの使用が最も望ましいと考えています。WindowsXP でなければ起動しないソフトもありますので、 プリンターとの関係なども含めても現実的な対応だと思います。 基本的にはWindowsXP はオフラインで起動して使用します。 インターネットは、 Linuxを使用するようにします。Linuxにも「Wine」というWindowsソフトを使えるソフトがありますが、Windows のオンライン認証システムが導入される以前の、Windows2000あたりまでの対応ソフトが中心で、XP以降のソフトはほとんど起動しないと思います。さてLinuxは確かに星の数ほどあり、どれを選択したらいいか判断に迷われるかと思います。実際に、使ってみないと分からない要素も多いのです。すべてのLinuxが完璧に動作するという保証もありませんので、そのあたりが悩ましいところですよね。そこで管理人の提案としては、トリプルブートを提案したいと思います。WindowsXPをベースに2つのLinuxをインストールします。 一つは安定して使えそうなメインのLinuxを、そしてもうひとつは試してみたいもしくはお好きなLinuxです。選択肢が多いLinuxの場合どうしてもインストールをして試したい場合があります。Live や Virtualboxでの試用は、実際の使用感とは別物ですので、インストールして使ってみないと本当の良さはわかりません。いつでも取り替えることができるようにすることと、不具合が起きた場合に備えておく必要があるためです。また、データの避難場所としても有効です。考え方はいたって簡単で、 Windowsで言うCドライブ以外にパーティションを切って使っている方も多いと思いますが、そのドライブがLinuxだと思えばいいだけの事です。 ただしWindowsの方からは Linuxドライブを認識できませんが、Linuxの方からはWindowsを認識できますので、データの移動なども含めての操作が可能になります。 このあたりが、Linuxの面白いところでもありますが、Windowsフォントなども認識しますので使用可能です。

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▲「LXLE 12.04.4」●Lubuntu12.04.3ベース●LXDEデスクトップ環境

  WindowsXPとLinuxのトリプルブートでは、厄介だった Windows のセキュリティソフトの導入は必要なくなります。 また、 Linuxのセキュリティについては「ClamTK」というソフトもありますが、 基本的にはあまり考えなくてもいいかも知れません。これについては異論もあるとは思いますが、Linuxがウィルスに強いと言っているわけではありません。 その存在環境の特殊性がセキュリティを必要としないと言えます。 第一にLinuxの世界的なシェアが1%前後しか無いという事実があります。第二に Linuxは、全て同じオペレーティングシステムでは無く多くの種類があることです。大雑把には、 Debian系、RedHat系、Slackware系、その他にも独立系があり、更にそれぞれが分化して独自なLinuxを発展させています。 まさに星の数ほどのディストリビューションが存在します。要するに、シェアが1%前後しか無いLinux用のウィルスやスパイウェアを作っても、その効果はたかが知れているということに尽きます。しかも種類が多すぎて、効果的な力は発揮できないというのが実情です。わざわざ苦労して作る意味が無いとも言えます。それとLinuxを使われている方はわりと頻繁にディストリビューションを変更するということもあります。無料ですし、インストールも1時間もあれば終了しますので、頻繁なリリースサイクルということもあり、最新版に入れ替える傾向があります。たとえウィルスが侵入したとしても、ディストリビューション自体を取り替えてしまえば済むことです。

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▲「SolydX 201311」●Debianベース●Xfceデスクトップ環境

 初心者でも容易に導入できるディストリビューションとしては、やはりUbuntu系が最適だと思います。Ubuntuにはデスクトップ環境に様々な別バージョンが存在します。特に今回はWindowsXP の代替としての選択ということでは、やはり軽量のディストリが良いかと思いますので、LubuntuかXubuntuなどが候補に上がると思います。Ubuntuに比べてDebian系は相対的に軽めですので、 Debian系のLXDEやXfceも有望です。 今最も人気のあるLinux Mintは若干重いような気がしますので、 LMDE (Linux Mint Debian Edition) のMATE版なども良いかと思います。何と言っても数あるディストリの中からこれは、というディストリを選ぶのは至難の技です。選択する際の基準についてはそれぞれ個人差があるとは思いますが、やはり解りやすいグラフィカルなインストーラーであることと、日本語環境が構築しやすいとうのが二大ポイントかと思います。日本語環境については、このサイトでも何度も紹介している 「ライブCDの部屋」さんから非公式ではありますが、独自に日本語化したファイルを取得する方法もあります。インストールの詳しい解説を載せるスペースはありませんが、何と言ってもLinuxは無料で使えるですのから、Windows のようにほぼ全てが完璧なシステムというわけにはいきません。コミュニティベースで開発されている場合が多いので、どちらかというと作り上げていくという要素が多いのもそのためです。使用者は、サッカーのサポーターと思って頂ければ解りやすいかと思います。したがって完成度の高いディストリから低いものまで、様々なディストリが存在することになります。つまり使ってみなければ解らないということなのですが、出来るだけ色々な評価やレビュー記事などを読んで検討することが重要かと思います。

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▲「Linux Lite 1.0.8」●Ubuntu12.04.3ベース●Xfceデスクトップ環境

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▲「MX-14 RC2」●Debianベース●Xfceデスクトップ環境

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antiXとMEPISコミュニティとのコラボレーションで開発されたDebianベースの特別バージョン

Debian-stableベースを最新版にしたディストリ
Xfceデスクトップ環境で1CDサイズの軽量設計でも高機能
「MX-14 RC2」は、antiXとMEPISがコラボ開発の特別版

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 今回の紹介するのは、「antiX」と「MEPIS」が完全コラボレーションで開発された、特別バージョンのディストリビューション。「antiX」はギリシャ産のディストリで、 軽量なLinuxが中心ですが、「MEPIS Linux」はKDEを基本にしたアメリカ産のディストリです。どちらもDebianベースでの開発ですが、 今回は丁度中間的なXfceデスクトップ環境での共同開発のようです。特別バージョンということで、多分に WindowsXP の代替OSを意識したリリースではないかと思います。32bit バージョンのみのリリースで、isoサイズは約723MBですが実際には690MB前後のようです。 1CDで問題なく入ります。Debian-stableベースですが、機能的にはほぼ最新版を搭載しています。システム系は充実していますがソフトは限定的ですので、 好みでインストールすることになります。ライブCDでの言語選択 (F2) で日本語化に対応しています。 動作は軽量でしかも安定していますので、XP時代のハードでも、 充分安定した動作が期待できます。左に縦置きのパネルを配置した独特のデザインですが、使い勝ってはなかなかいい感じです。もちろんカスタマイズもできます。

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 インストーラーは日本語化されませんが、問題なくインストールはできると思います。インストール後の再起動で日本語化はされますが、日本語入力環境は全く入っていません。「Synaptic パッケージマネージャ」を起動して、再読み込みからすべてアップグレードして下さい。その後「ibus」で検索して日本語入力系を導入します。なお、ibusは1.4.2ですので問題はありません。
 まずは、●ibus ●ibus-gtk ●ibus-gtk3 ●ibus-mozc ●ibus-table ●ibus-doc ●im-config などをインストールして下さい。再起動後有効になります。 インストール時点でキーボードレイアウトを設定しているんですが、どうも反映されていないようですので、 もし左パネルにアメリアの国旗が表示されているようなら、 設定からキーボードを開いてキーボードレイアウトに日本語を追加してください。

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 ブラウザは、「QupZilla」という軽量な、WebKitエンジンのウェブブラウザですが、「Chromium」などや「Iceweasel」などは Synapticパッケージマネージャから導入できます。なおその際は、言語パッケージなども合わせてインストールしなければ日本語化されませんので注意して下さい。
●Linux カーネル3.12.x
●Xfce4.10.2
●LibreOffice4.1.4.2
 など、ほぼ最新版が搭載されています。 基本的には「antiX」をベースに構築されているようですので軽量で高速な動作を実現しています。ローリングリリースですので、重要なアプリケーションなどは定期的に更新されます。またサポートは、 MEPISのコミュニティが中心で行うようです。

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 「antiX」 と 「MEPIS」 についてのスキルは、ほとんど使ったことがありませんので詳しい解説はできませんが、特別なバージョンという今回のリリースでは、相当力の入った開発だと思います。機能的にも完成度やデザインも含めて、極めて高いレベルにあるディストリビューションだと思います。今のところバグ的なものはありませんし、安定した動作環境のようです。「MX-14 RC2」 の安定版が何時リリースされるのか、それともされないのかは解りませんが、注目してもいいディストリかも知れません。最後に、前回も書いているDebianベースの日本語表示の違和感については、 やはりChromium系が最も醜く表示されてしまいますが、「QupZilla」 では綺麗に表示されました。今回もUbuntu系のconf.avail、conf.d、fonts.confに書き換えています。 どうも文字のレンダリング品質に神経質な管理人ですがご容赦下さい。Grubも2.00 にアップグレードされていますので、 WindowsXPからの移行にはかなりお薦めのOSですね。

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軽量、高速で初級者から上級者まで楽しめるDebianベースのディストリビューション

Debian-UnstableベースのLXDEデスクトップ環境
「LXDE」「E17」「Razor-qt」インターフェースの選択が可能
「SparkyLinux3.3 LXDE」は初級者から上級者まで楽しめる

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 前回紹介した「SparkyLinux 3.2 LXDE」 の時は、 結構インストールが厄介だった記憶がありますが、今回紹介する、「SparkyLinux 3.3 LXDE」 はインストーラーが大幅に改良されていてとてもわかりやすくなっています。インストーラー自体は LMDE/SolydXKからフォークしたとコメントされています。Debian系の日本語のレンダリングについても全く問題のない綺麗な表示を実現しています。
 デスクトップ環境は、「LXDE」「E17」「Razor-qt」のインターフェイスから選択できます。今回も使用しているのはLXDEです。isoイメージのサイズは32bit、 64bitとも約1.4GBというところです。LXDEといっても、GNOME2からフォークした独自なデスクトップ環境ですので、 ほとんど戸惑うことはないと思います。 Debian系の中ではかなりレベルの高い完成度で、 今回からロゴや壁紙も含めて大幅に刷新されていて、 見た目も綺麗にデザインされてかなりお薦めのディストリビューションです。特にユーザーカスタマイズは、 半端じゃないほど充実しています。管理人のメイン「Voyager Xfce」に匹敵するほど充実しています。 そういう意味でも初級者から上級者まで楽しめる造りになっていると言えます。ソフトもフル装備ですので、タスクバーにある「SparkyLinux Center」というボタンから、一括して設定ができるようになっています。 初級者にもやさしい作りのディストリビューションです。

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 「SparkyLinux Center」を起動したのが左の画像の上で、下がランチャーの設定画面です。
 「SparkyLinux Center」は、上部タスクバーの左側にある、 Sparkyロゴボタンから起動できます。今回は下にあるランチャーの設定画面がどこにあるのか解らなくて、かなり難渋したので書いておきます。メニュー→アクセサリーから「Wbar-config」 を起動すると、左の画像の「Settings」が開きます。ここで追加や削除やアイコン、各種の設定やエフェクトの設定ができます。今回はデフォルトのアイコンや大きさやエフェクトなどを弄ってみました。また、右にあるConkyの表示について、日本語化すると表示されない部分が出てきますが、これはフォントの問題です。設定などは「Conky Manager」から変更できます。

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 左の画像は、各種設定エディタですが、細かいことは今回は省略します。なおシステムの変更などで、管理者権限でシステムを開きたい時の手順は……
「SparkyLinux Center」→
「System」→
「Root file manager」
です。前回は不調だったルック&フィールの設定も今回は問題ありません。ただしランチャーアイコンは変更されませんので、「Wbar-config」から先ほどの手順で変更します。各種エディタの設定は日本語化されません。

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 最後に日本語化について書いておきます。前回の時はインストーラーの問題から、ライブ起動での簡易的な日本語化をおすすめしましたが、今回の新しいインストーラーではその必要性は全くありません。インストーラーを起動して言語設定を日本語にすることで日本語化されます。以後は問題なくインストールできると思います。再起動後は日本語化されているはずです。ただし日本語入力は一切インストールされていません。再起動後は、「Synapticパッケージマネージャ」を起動して、 再読み込みからすべてアップグレードして下さい。その後「Fcitx」で検索、 「Fcitx」「Fcitx-mozc」をインストールします。同時に、依存関係のファイルもインストールされます。デフォルトのブラウザは「Iceweasel」ですが、 「Chromium」や「Google chrome」 もパッケージマネージャからインストールできます。 上部タスクバーの右にもSparkyロゴボタンがありますが、 ここからは 「Sparky APTus」「Synaptic Package Manager」「Edit Repository」「Root Terminal」 が一発で起動できます。
 なかなか奥が深いディストリビューションですので、 すべての解説までのスキルはありません。いずれにしても、 前回の3.2バージョンから大幅に進化しているという感じがしました。 動作の安定感や、LXDEですので動作も軽いという事を考え合わせれば申し分のない出来だと思います。最近はDebianベースのディストリを試用する機会が多いですが「SparkyLinux3.3 LXDE」が最も優れているようです。LXDEという括りでは、「LXLE」と双璧かも知れません。

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LMDE (Linux Mint 201403 "Debian") の最新版がリリースされました。今回はMATEを使用

軽量なLMDE (Linux Mint Debian Edition) の最新版
デスクトップ環境はCinnamonとMATEから選択が可能
「Linux Mint 201403 "Debian"」からMATEを使用

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 軽量なLMDEである「Linux Mint 201403 "Debian"」最新版がリリースされています。
 Linux MintのDebianバージョンLMDEは、 Ubuntuベースに比べて比較的軽量ですので、重たいと感じている方にはいいかも知れません。ただ管理人の感想として、今までイマイチ不安定な面がありました。出来るだけ本家のMintと操作感や外観などが違わないようにするというコンセプトのようで、難しい面もかなり存在するようです。 isoサイズは、Cinnamon、 MATEとも64bit版で約1.3GBというところです。もちろん32bit版もあります。 このLMDEについては今まで紹介していませんでしたので今回取り上げてみます。LMDEは、 Linux Mint Debian Editionの略称ですが、 今回のバージョンではほとんどUbuntu版と遜色無いように感じました。 最近いつも書いていますが、 Debianベースの日本語表示の違和感について、この「LMDE」と「Sparky Linux」では問題が解決されています。 このところDebianベースのディストリが頻繁にリリースていて、 試用の度に日本語表示が汚くて気が滅入っているところです。特にChromium系が最も醜く表示されます。 最近はかなり荒業ですが、Ubuntu系のFont Configを、強引にDebian系に上書きしています。 ファイルシステムから管理者権限で、 etc/fonts/ の中にある conf.avail、 conf.d、 fonts.conf をUbuntu系のものに書き換えます。 今のところこれで何とか綺麗に表示されるようです。

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 今回はあえてデスクトップをカスタマイズしていませんが、アイコンを「OxySeasons Spring」 テーマに変更しています。MATE 環境のメニュー表示もなかなか見やすくなっているようですね。今回の日本語入力は「uim」を使用しています。日本語環境についてはインストール時点での日本語設定で問題はありませんが、日本語入力環境は全くインストールされていませんので自力でインストールして下さい。 なお、 Ibus1.5.3でもFcitxでもいいですが、 Synapticパッケージマネージャからインストールして下さい。今回は、uimですので uimとuim-mozcを依存関係も含めてインストールします。どうやらインプットメソッド設定のフレームワークも無いようですので、im-configもインストールして下さい。Mintってこんなに日本語入力環境に不親切だったんですね、改めて考えさせられました。Ubuntuではほぼこのへんは完璧なんですが何故なんでしょうか?

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 各種設定については、メニューからコントロール・センターを起動して一括して設定できます。左の画像が起動画面ですが、これはかなり便利です。ソフトについても充分なラインナップだと思います。インストール後に、Cajaファイルマネージャが二度ほどバグってしまいました。その他は今のところ問題はないようです。本家との違和感もほとんど無いレベルまで到達しています。

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 管理人の環境だけなのかも知れませんが、 Debian系の場合だけなんですが、シャットダウンや再起動の際の PCの警告音が、異常にうるさいのは何故?かなり最近試していますが、みな同じような音を発生します。Ubuntu系やその他のディストリでは、一切そんな音を聞いたこともないんですが。
 「VLCメディアプレイヤー」のカスタムスキンの入手方法について一言。VLC を起動してツールから設定→インターフェイス→カスタムスキンを使用→VLCスキンのWebサイト、 から入手できます。かなりの数のスキンから選択できますので、スキンを適当なローカルフォルダに格納します。設定→インターフェイス→カスタムスキンを使用から、スキンファイルを選択して保存します。VLCを再起動して有効になります。

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Ubuntu 14.04 LTS Alpha2 開発コード「Trusty Tahr」 をひと足お先に最新版を試してみました。

Ubuntu 14.04 LTSのAlpha2版で、一足先にお試し!
不評だったIbus 1.5xに改良が加えられています。
「Ubuntu 14.04 (Trusty Tahr) Alpha2」をインストール

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 「Trusty Tahr」 はUbuntu 14.04 の開発コードです。「Ubuntu」 はAlpha 版を正式にはリリースしていないためフレーバーなリリースになります。
★今後のリリーススケジュール
●2014年2月27日 Beta 1
●2014年3月27日 Final Beta
●2014年4月17日 安定版リリース
 「Alpha」 版は、通常テスト目的のために提供されていますので、LiveCDとして試すなどして、普段利用しているパソコンにはインストールしない方が無難です。また、トラブルが発生してもある程度自分で何とかできる人向けです。今回管理人はインストールして試していますが、今のところ問題はないようです。 正式に「Ubuntuサイト」からリリースされるのは、「Final Beta」版からになるようです。後一週間後には、「Beta 1」がリリースされますのでそちらを試してもいいかと思います。その段階で「Beta 1」のダウンロードリンクも追記したいと思います。

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 最初に目に付いたのは、とても不評だった Ibus 1.5 の挙動です。漢字変換と半角英数の切り替えについては、半角/全角キーから切り替えますが、前はその状態を確認すことができませんでした。改良が加えられて入力画面のすぐ下に表示されるようになっています。文字を打つと消えますが、半角/全角キーを押すと表示されます。この表示位置が微妙に邪魔っぽいようでイライラします。

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 デスクトップ環境の Unity について、イマイチ詳しくないのであまりコメントのしようも無いのですが、Gnome系も含めて設定が簡略化しすぎていてなかなか設定方法が理解できません。今回もシステムフォントの変更やアイコンやテーマの変更などの設定をする場所が見つからないのです。調べてみると、 「Tweak Tool」というのをインストールしないと変更出来ないとのことでした。しかもなんと「Synapticパッケージマネージャ」も入っていない! 結局、ソフトウェアセンターからインストールしましたが、どう考えてもこの2つは最低限初めからインストールしておいてもらいたいものです。日本語環境の場合は、フォントの変更などは必須項目ですのでこれも又一考して欲しいものです。久しく使っていなかったUnityを暫く使ってみて、 やっと人並みにメニューを普通に使えるようになりました。日本語環境は、インストール段階ですべてインストールされますので全く問題が無いので、設定の分かりやすさを期待したいと思います。

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 今回の「Ubuntu 14.04」からは、カーネルのバージョンも 3.13.x になって、パッケージもほとんど最新版に更新されています。今回試用した 「Alpha2」 バージョンが、そのまま移行するわけでは無いので断定的なことは言えませんが、いつもよりバグが少ないような気がします。Beta1あたりからは、はっきりした全体像が見えてくると思いますが、Ibusの改良など思いの外いい感じです。良くも悪くも、ロングサポートバージョンですので、完成度の高いディストリビューションになって欲しいものです。また、デスクトップ/サーバー/クラウド/モバイル のすべてをカバー可能な最初のOSとなることも期待されているらしいのですが、まだそのあたりのアナウンスは表明されてはいないようです。

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Debianベースに変更になったMakuluLinux Xfce 5.0はアニメーションデスクトップが面白い

Debian(Testing)ベースになったXfce環境のディストリ
Compizアニメーションを駆使したデスクトップが面白い
「MakuluLinux Xfce 5.0」はカスタマイズに特化したOS!

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 「MakuluLinux Xfce 5.0」は、昨年の4月ニューリリースされた時に紹介しましたが、その時からは大幅に仕様が変更になりました。初めは「Linux Mint 14」をベースにして、単一のオペレーティングシステムに複数のデスクトップ環境を組み込んだマルチタイプのディストリでしたが、現在ではそれぞれのバージョンで独立したディストリになっているようです。最新のバージョンとしては、Xfce、KDE、E17-Enlighenmentで、Debian(Testing)をベースにしています。初期の頃とは様相も一変、 今回のXfceデスクトップ環境は、Compizのアニメーションを駆使したデスクトップと、カスタマイズに特化した、かなり秀逸なディストリビューションに進化しています。isoサイズは1.8GBで32bit版だと思います。 相変わらず子供っぽいカバのイラストを使っていますが、内容はかなりハードなディストリです。South Africa 産の珍しいディストリで、Compiz のアニメーションを駆使したデスクトップやConkyの選択肢の多さ、 ScreenletなどやEmeraldのテーマなど、 質の高い壁紙79枚や、テーマストリーミング等々、かなり凝った作りになっていると思います。 その割には安定感もあって、ちょっと面白い存在です。今回の壁紙は梱包されている79枚の壁紙から使用していますが、下の壁紙だけは管理人が作成した物を使用しています。

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 左の画像は、Live起動した時のログイン画面ですが、カバさんに蝶の羽を付けた手乗りカバが笑えます。ライブでの日本語化は、下の5つのアイコンの右から2番目が、言語選択ボタンになっています。Live User は「makulu」でパスワードも「makulu」。日本語化はかなりファジィな日本語化です。メニューはまあまあですが、その他はあまり期待しないで下さい。なおインストーラーは日本語化されませんので、英語でのインストールになってしまいます。今回からインストーラーが改良されたようですがイマイチ解りづらい感じがします。というのもDebianのインストーラーとはかなり違う独自なものです。 ということで管理人も結構ハマってしまって3回目でやっとこさインストール出来ました。英語にはからっきし弱いもので、 ブート選択で行き詰まってしまいました。「MakuluLinux」のホームページにインストールビデオが掲載されていますが英語版です。でもそれを見ると何とかいけそうです。

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 起動後のデスクトップの右下に出てくる英語の文章はどうやら格言集のようで自動的に更新されます。下のパネルから起動しないようにできるようです。また壁紙も自動更新される設定になっているようですので、ここで設定することができます。Conkyについては「Conkyマネージャ」から細かく設定できます。詳しくはまだ理解していませんが壁紙や各種テーマはアップデートマネージャを経由して自動で追加する設定もできるようです。まだ詳しく触っていませんので、不十分な解説になってしまいますがご容赦下さい。とにかくこの手のディストリは、使ってみて色々な発見があるのが楽しみの一つですので、一度その奥深さを体験するのもいいかもしれません。勿論ソフトは満載ですが、ただ先程も書きましたが日本語化はかなり不十分です。「Conky」で日本語が上手く表示されないのはフォントの問題です。usr/share/conkyから、各テーマから管理者権限でファイルを開いてフォント設定を編集して下さい。

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 上の画像の壁紙は 「Variety壁紙チェンジャー」の設定画像ですが、エフェクトから壁紙表示に8種類のエフェクトをかけられます。今回は「Oil painting」(油絵風)エフェクトをかけています。元画像は左の画像です。メニューは下のパネルの左端のボタンですが、Xfceですのでデスクトップの右クリックからメニューを表示が出来ます。また下のパネルの右端のボタンからも左の画像のようにメニューを表示できるようになっています。また、3Dキューブの操作は、 CtrlキーとAltキーを押しながら画面をドラッグしてマウスポインタを上下左右に動かして使います。蛇足ですが、設定からウインドウマネージャとウインドウマネージャの微調整が機能しませんが、どうやら、バグではなくCompizのアニメーションとEmeraldテーママネージャが統合されていて制御しているためということのようです。

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●Variety壁紙チェンジャー
●Conky Manager
●Emeraldテーママネージャ
を起動したところです。色々な設定マネージャが有り混乱しちゃいますが、それだけユーザーの独自設定の幅が大きいということなのでしょうか。インストール後は、ちょっと不安定そうでしたが、今現在は安定した動作環境になっています。最初見た感じはかなりキワモノっぽかったんですが、慣れてくると面白さの方が強くなってきました。暫くは使い続けたいと考えていますので、操作や設定で気がついたことは追記していきたいと思います。デフォルトのブラウザは「Chromium」です。 何度も書きますが、 Debian系はChromium系のブラウザのレンダリング品質が何故か悪いので、「Iceweasel」も入っていますのでこちらの方を使ったほうがいいかもしれません。 かなり弄っていて面白い気がしてきました。 結構いけるかもしれません。詳しい解説までのスキルはありませんので、 ご自分で楽しみながら探索してみて下さい。最後にもうひとつサイトからのダウンロードリンクは4つほど有りますが、 「Direct Link」と「Google Drive Link」ではダウンロードエラーが出てしまいます。 「Sourceforge Link」は使用出来ない状態。 今現在、何とかダウンロードできる状態のリンクは「Mega Link」のみのようです。 「Direct Link」は非常に低速です。

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 日本語入力については全滅ですので、FcitxとFcitx-mozcを依存関係も含めてSynapticパッケージマネージャから導入してください。

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インド産の新しいディストリビューション。GNOMEとUnityとKDEをマルチサポート

Ubuntu13.10ベースのマルチなディストリビューション
GNOME、Unity、KDEのデスクトップ環境をサポート
「Oikyo Linux 1」はインド産のヘビーな新しいディストリ

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 今何かと話題の国であるインド産のニューディストリビューションを紹介します。Ubuntu 13.10 がベースで複数のデスクトップ環境を使うことが出来ます。
 「Oikyo Linux 1」で使えるデスクトップ環境は……
●Unity
●GNOME3
●GNOMEクラシック
●GNOME Flashback
●GNOME Flashback (no effects)
●KDE Plasma Workspace
です。以前このコーナーでも紹介した 「Hybryde Fusion」や「Makulu Linux」 などが、 複数のデスクトップ環境を提供していましたが、どうしてもすべてのディストリが完璧に動作することは難しいようです。 今回紹介している「Oikyo Linux 1」は、 その点ではかなり安定した動作を確認しています。この手のディストリは面白さという観点ではいいのですが、実用性に乏しい面と安定性に難があり、継続したリリースを維持出来ないのが常ですが、果たして今回はどうなんでしょうか。上の画像が起動した時のデスクトップ画像ですが、デフォルトではUnityを採用しています。なおデスクトップ環境の変更はログイン画面から行います。ISOサイズは、約2.5GBで64bit版のみのリリースです。 アプリはフル装備と言ってもいいレベルです。今回は、内容の詳しい解説はまではまだ使い込んでいないこともあり省略しますが、最近の特徴として簡単にBoot修復ができるソフト、 「Boot Repair」を搭載するディストリが増えてきました。

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 上の画像はGNOME3の画像です。 やはりUnityは何時になってもよく解りませんので、以降はそれぞれのデスクトップ環境の画像を掲載しておきます。 インストールは、Ubuntu系ですので、最初に日本語を選択することで日本語でのインストールが可能ですが、再起動後は日本語化はされてはいません。日本語化については、大きく分けてGNOME系とKDE系の両方の設定が必要になるようです。この辺が、ちょっと面倒くさいところでしょうか。今回の日本語入力は、IbusではなくFcitxをインストールして使っています。

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 上の画像は「GNOME Flashback」の画像です。 ところで「GNOME Flashback」って何ということでちょっと調べてみました。GNOME 2.x のルック&フィールドをGNOME 3.x に移植したものを、「GNOME Flashback」と呼んでいるようです。
 GNOME系の日本語化については、Applications→System Settingsで、Languagr Supportを起動します。 「Install/Remove Languagrs…」ボタンからJapaneseを選択して、Apply Changesボタンをクリックします。これでフォントやIbusなども含む、日本語環境がインストールされます。Language窓の一番下に日本語が追加表示されますので、一番上にドラッグして、 Apply System-Wideボタンをクリック。更に、地域設定も日本にして終了です。再起動もしくはログアウト→ログインして日本語化されます。

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 上の画像は「GNOME クラシック」の画像です。GNOMEクラシックとはGNOME Shellに拡張機能を追加してGNOME Fallbackに似せたもの。ということは、 GNOMEクラシックもGNOME Fallback共に、GNOME2に似せたものということになりますね。ほぼ同じようなもののようです。 なお日本語化作業は、 GNOME系ならどれか一つで行ってもらってOKです。基本的にはすべてがKDEも含めて日本語化されます。ただし、日本語入力系とキーボード設定はKDEから設定したほうが良いようです。

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 上の画像が、 「KDE Plasma Workspace」の画像です。普通このマルチデスクトップタイプはKDE が一番不具合を起こしやすいと言えます。KDEの設定は、まずシステム設定→アプリケーションの外観→フォントから、フォントの設定とアンチェイリアスを起動して設定します。レンダリングにチェックを入れRGBにして、 ヒントスタイルはSlight、DPIは96に設定します。入力デバイスからキーボードモデルをGeGeneric標準105キーPCにします。更にロケールから言語→日本語を選んで右の欄に移動して国名を日本にします。更にもうひとつ、設定から入力メソッドをFcitxにします。 デスクトップ環境によっては、 タスクバーに表示されない場合が有ります。一応気づいたことだけでも書き留めてみましたが、 抜け落ちたところがや言葉が足りないところもあるとは思いますがご容赦下さい。KDE環境の場合は、 スタイルやテーマなどはあまり変更しないほうがいいかもしれません。固まる場合が有ります。また、 今回IbusではなくFcitxを使用したのは、 デフォルトでインストールされたIbusの挙動がどうも怪しいので、 使わないほうがいいと判断しました。全体的には、 ほぼ安定した動作が得られています。この手のディストリとしてはかなりレベルが高いようです。

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Ubuntu 12.04.4 LTSベースに軽量なOpenboxとRazor-qtデスクトップ環境を採用

Ubuntu 12.04.4 LTSベースの軽量なディストリ登場
OpenboxとRazor-qtデスクトップ環境から選択が可能
「SalentOS 12.04.4」はGnomeとXfceアプリもサポート

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 初めて紹介する「SalentOS」は、Ubuntu 12.04 LTS ベース。 デスクトップ環境は、 OpenboxとRazor-qt から選択ができます。 今回使用したのは、 Openboxを使用したタイプ、「UbuBox SalentOS12.04.4」です。isoサイズは32bitで約1.1GBです。このディストリの特徴を一言で言えば、デスクトップ環境がGnomeライクなOpenBox、という感じがします。使い勝手がちょっと独特なOpenBoxを、使いやすいように改良しています。それが「UbuBox」というスタイルで、通常はスタートメニュー表示がデスクトップの右クリックで表示されますが、 敢えて、タスクバーをパネル状に下に配置してスタートメニューアイコンを採用しています。しかも、デスクトップの右クリックメニュー表示も使えます。イタリア産のディストリですが、 名前のSalentはイタリア南部の町の名前のようです。上の画像がデフォルトのデスクトップですが、壁紙はどれも低品質な風景写真です。

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 最初にまず驚いたのが、ソフトの多さです。 Gnome系やXfce系、はたまたKDE系のソフトが、ごっちゃ混ぜ状態でした。Lubuntuソフトウェアセンターもあります。これはいったいどうなっちゃうんだろうと疑心暗鬼で使い始めました。さて、インストールに関しては、Ubuntu系のオーソドックスなインストーラーで非常に解りやすく、最初に日本語を選択することで日本語化され、 後は問題なく30分位でインストールは完了します。再起動後は日本語化されていますが、OpenBox 関係のメニューはほとんどが英語表記ですが、 使えなくはないレベルでしょうか。 タスクバー状のパネルは左から、 スタートメニュー、デスクトップの表示、ブラウザ、 シャットダウンボタンと並んでいます。

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 左の画像は、シャットダウンボタンをクリックした時の画像ですが、全く日本語化はされていません。左からキャンセル、ログアウト、再起動、シャットダウンだと思います。何となく表示がぎこちないのと、イマイチ慣れないのも有り、ソフトウェアセンターから「Avant-Window-navigator」を導入することにしました。導入後起動して設定を弄ったりして体裁を整えた後いろいろ触っていると、あれぇ! 今までのOpenBoxの挙動と違う、ということに気づきました。 すっかりGnomeの挙動になっているんです。 OpenBoxではデスクトップの右クリックはメニュー表示でしたが、通常の右クリックが復活しています。「Avant-Window-navigator」を入れただけですっかりGnomeに占領されてしまったようです。

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 これは後でわかったことですが、 多分Gnome系のソフトをLubuntuソフトウェアセンターから導入した時点で、 Gnome系のデスクトップ環境がすべてインストールされてしまうようです。ログアウトして再ログインした時に、 デスクトップの選択肢が4つも増えていました。Gnomeクラシック、Gnome/OpenBox、Ubuntu(Unity)、OpenBoxです。上の画像はGnomeクラシックのデスクトップ環境です。

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 上の画像がGnome/OpenBoxで、下の画像がUbuntu(Unity)のデスクトップ画像です。何か不思議な状態ですが、 Gnome/OpenBoxは上下のパネルが全く存在しませんし、デスクトップの右クリックメニューも使えません。 「Avant-Window-navigator」がなければシャットダウンすら出来ないことになります。
 なお、OpenBoxデスクトップ環境で「Avant-Window-navigator」を起動して、何かアイコンを使った時点で、 Gnome環境がメインに変わるようです。OpenBoxの設定などは「Openbox Configuration Manager」から行います。また設定は、 「設定マネージャ」 や 「システム設定」などがあり重複していますが、それぞれに反映はされるようです。

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 こういうタイプは初めての体験ですので、何ともコメントのしようがありませんが、色々弄ってみることができるという点では楽しめそうなディストリでは有りますが、実用性という観点からはあまりお薦めは出来ません。
 インストール時点で日本語環境や日本語入力関係も全てインストールされています。 また「Ubuntu Tweak」もインストールされていますし、システム系もほぼすべて梱包されています。インストール後は、メニュー→ウィンドウ→アップデートマネージャからシステムアップデートを行います。下のパネル設定は「Tint2」から行います。最後に今まであまり書いてはいなかったのですが、インストールの時のパーテーション操作についてちょっと書いておきます。管理人の今のP Cには6つのOSをインストールしていますが、 デュアルブートやトリプルブートしている場合のインストールは、変更したいパーテーションを指定して、変更をクリックします。 ジャーナリングファイルシステムは「ext4」を選択。初期化にチェックを入れて、 マウントポイントを「/」にしてインストールします。Ubuntu系の場合はほとんど同じ操作でOKです。

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Windowsライクなディストリビューションとして根強い人気の「Zorin OS 8」がリリース

Windows7ライクなUbuntu系ディストリビューション
Compizのエフェクトが効いた小気味いい動作感はGood!
Ubuntu13.10ベースになった「Zorin OS 8」がリリース

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 Ubuntu 13.10 ベースの「Zorin OS 8」 が、 1月27日になって、 やっと安定版がリリースされました。
 Windowsユーザーでも、 比較的容易に使用できるようにというコンセプトで開発されていて、その軽やかな動作感も含めて根強い人気を誇るディストリビューションです。 管理人も「Zorin OS 8 RC」がリリースされた時に試してはみましたが、その時はインストール途中でクラッシュしてしまいましたので、結局試せずに終わっていました。今回の安定版を心待ちにしていて、早速試してみることにしました。さすがに今回はクラッシュはしないだろうと安心していたんですが、見事に裏切られてクラッシュ。今回も2回ほどチャレンジしましたが、2回ともダメでした。このままでは納得いかないので、色々考えてみると日本語環境のインストールのあたりでクラッシュするようなのです。もしかしたらと思い、最初の言語選択で日本語を選ばずに英語のバージョンのままインストールすることにしました。そうすると、すんなりとインストールは完了しました。それから自力で日本語化作業をこなして、何とか使えるようになりました。どうもIbusの挙動がかなりおかしいようなので、きっとこれが原因でクラッシュしているのではと思われます。 Fcitxに変更してやっと正常に起動できているようです。こういう時は、ぜひとも「ライブCDの部屋」さんからの日本語版を期待したいところですね。普通であれば、インストールの最初で日本語を選択することで日本語環境はほとんどOKなのですが、日本語を選択するとブートまでいかずにクラッシュしてしまいますので、クリーンインストールだとOSも起動しなくなります。さすがに今回は要注意です。

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 左の画像は、このディストリの便利機能である……
●Zorin Web Browser Manager
●Zorin Look Changer
●Zorin Theme Chenger
を起動したところ。デフォルトのブラウザは、 Google Chromeで、デスクトップ環境にGnome ShellとCompiz Configの組み合わせで軽快な動作を実現しているデスクトップ環境は素晴らしいものがあリます。今回久しぶりに使ってみて、 やはりこの動作感はイイなぁと思ってしまいました。管理人はもともとGnome Shellが好みですが、最近はなかなかGnome Shellを使ったディストリがないので貴重なのです。 しかも、Gnome Shellの良さを存分に引き出したセンスは素晴らしいと思っています。 今回はダークブルー系の壁紙を使って、若干イメージを変えているようですが、デザインセンス的には相変わらずイマイチです。

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 日本語化手順について今回は省略させていただきます。書くと恐ろしく長くなりそうなのと、今回の本家からのダウンロード版は、ある意味使えないシロモノですのでサポートしない方が正解かもです。自分でできる方は英語版からのインストールで問題はないと思います。先程も書きましたが、「ライブCDの部屋」さんからの日本語版を期待した方がいいようです。ただ言語サポートから日本語化することになりますが、自動的にIbusがインストールされてしまいます。タスクバーに表示もされませんし、テンキーの挙動もかなりおかしくなりますので、 速攻でFcitxとFcitx-mozcの依存関係も含めてSynapticパッケージマネージャから導入しましょう。

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 今回も、 「CairoClock」をインストールしてみましたが、ちょっと挙動がおかしいようです。今回は初期設定をあまり変更していません。メニューなどもWindows 7風ですので、解りやすいので敢えてドッグも必要ないのかもしれません。外観や各種テーマなどの変更はシステムツール→設定をクリックしてTweakToolを起動して下さい。フォントの設定や各種テーマの設定などの変更が出来ます。

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 全体的には軽いデスクトップ環境ではありませんが、Compizのエフェクトが効いた小気味いい動作感がキビキビとした操作感を生み出しているようです。使ってみると実感できると思います。それなりに凝った造りでは有りますが、実用性は十分ありますので、後は好みの問題なのかもしれません。今回は、インストール途中でのクラッシュという、思わぬ不具合が発生して出鼻を挫かれましたが、その他にも若干のバグが存在しているようです。 今年の4月にリリースされる、「Ubuntu 14.04 LTS」 に対応した 「Zorin OS 9」 の開発に期待したいところです。 なお、今回使用した「Zorin OS 8」のファイルサイズは1.6GBで64bit版を使用しています。
●追伸 2014.2.3
 「ライブCDの部屋」さんから2月2日に、「ZorinOS 8 Core 日本語版」が掲載されました。左のダウンロード情報にリンクを掲載しています。感謝して使わせて頂きましょうね。

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Xfce4デスクトップ環境で、動作も軽快なUbuntu 12.04.3 LTS ベースのディストリビューション

Ubuntu 12.04.3 LTS ベースのXfce4デスクトップ環境
扱いやすくしかも軽くて動作も軽快。小粋な壁紙が印象的
12.04 LTSベースの最終バージョン「Linux Lite 1.0.8」

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 2012年10月に、 ニューリリースされてから、精力的にバージョンアップを繰り返して安定した環境になってきています。随所に独自な便利機能もあって安定した人気になっています。基本的には、デスクトップ周りが分かりやすくしかも軽くて動作も軽快。初心者から中級者まで安心して使えるロングサポートバージョンです。
 「Linux Lite 1.0.8」 は、 「Ubuntu 12.04.3 LTS」 ベースのバージョンということのようです。2014年6月には「Ubuntu14.04 LTS」に対応した新たなバージョンである「Linux Lite 2.0」がリリースされる予定です。1CDディストリビューションとしては、 機能的にもデザイン的にも高品質なセンスが際立っています。 今回使用したのは32bitバージョンで、isoサイズは 688MBです。ただ日本語環境にあまり配慮していない面があり、今回も下記に詳しく記述したいと思います。

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 基本的にはUbuntu系なので、インストーラはおなじみのモノなのですが、日本語フォントが入っていないため文字が豆腐になっています。この時点では、パッケージマネージャでも日本語フォントはありません。ファイルマネージャの表示から 「Show Hidden Files」にチェックを入れて、隠しファイルを表示させます。新しいフォルダ 「.fonts」を作成して、他のドライブかUSBなどから日本語フォントをコピーします。これで全部ではありませんが、テキスト内は日本語表示になりますので、言語選択を日本語にすると、日本語でのインストール作業が可能になります。さてインストール後再起動しますが、この時点では英語バージョンです。この後日本語化してゆきます。

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 まずは、手順を簡単に説明します。最初はアップデートから。
●Systemu→
●Install/Remove Software→
●Reload→Mark All Upgrades→
●Mark→Appy でアップグレードします。この時にKarelが3.8.0-35にアップします。一度再起動です。
●language-Support→
●Install/Remove Languages…→
●Japaneseをチェック→
●Apply Changesをクリック
これで、日本語環境やフォントがインストールされます。上の窓の中の一番下に日本語が表示されますので、一番上にドラックします。Apply System-Wideをクリックして終了です。なお地域も日本に設定して下さい。 日本語の入力環境については「Install/Remove Software」から、Ibus、 Ibus-table、 Ibus-mozc もしくは、 Ibus-anthyを依存関係も含めてインストールします。「Install/Remove Software」ととは、 「Synapticパッケージマネージャ」 と同一のものです。なお、Ibusのバージョンは1.4.1です。

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 今回も右に縦置きのパネルを設置しています。 「CairoClock」 もインストールしてみましたが、挙動がおかしいようです。自動起動にしないで手動で起動すると取り敢えず使えそうな雰囲気です。今回の外観の変更は以下の通りです。
●アイコンが「Xquisite」
●ウインドテーマが「Bisoft-xfce」
●スタイルが「Crux」
●フォントは「TakaoExゴシック」

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 新しい機能としては、メニュー→システムに「Install Additional Softwar」という、アプリのインストール機能が付属しています。左の画像が起動画面ですが、インストールしたいソフトをクリックすると、LXTerminal(端末) が起動します。パスワードを打ち込むだけで、インストールから展開まで自動で行ってくれます。普段端末からのインストールが苦手な方も問題なくインストールできます。インストールが終了すると自動で端末は閉じます。
●Games Pack ●Instant Messenger ●Remote Desktop ●Software Center ●Torrent Software ●Vietual Box ●Wine などなどが、ワンクリックで即インストールが出来ます。「Linux Lite 1.0 LTS」シリーズの最終バージョンだけあって、抜群の安定感が有ります。通常、Ubuntu12.04 のカーネルは3.2ですが、敢えてアップデートで3.8.0-35まで上げる設定にして、多くのソフトを使えるようにしています。今年の6月には新しいLTSバージョンがリリースされますので、ますます楽しみになってきました。「Linux Lite」 はニュージーランド産のディストリですが、どうもオーストラリア産も含めて、 南半球のディストリは一応に日本語への対応が不十分なようです。ぜひとも本家Ubuntuの日本語環境並に改良してもらいたいものです。

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Kubuntu13.10ベースの「Netrunner 13.12 EnigmaU」が1月14日待望のリリース!

Kubntu13.12ベースの秀逸なKDEデスクトップ環境
KDEとGNOME環境を併せ持つセンス抜群のUIデザイン
お薦めのKDEディストリ「Netrunner 13.12 EnigmaU」

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 KDEデスクトップ環境の中で、 管理人が特にお薦めするディストリの一つです。
 Kubuntu13.10に対応した、最新安定版がやっと1月14日にリリースされました。いつも2ヶ月遅れでリリースされますが、今回はリリースがかなり遅れたようです。前回の「Netrunner 13.06 Enigma」では、今までに経験したことのないバグの頻発でしたが、さすがに今回はインストールや日本語化についても安定したスムーズな動作で全く問題はないようです。スタートメニューがGnome風に変更になって使いやすくなっています。isoサイズは32bit、 64bitとも約1.6GBとサイトでは書かれていますが、実際には64bitで1.8GB近くあるようです。前回は削除された「Wine」も復活しています。デスクトップのスタイルやデザインなど、センスが抜群に素晴らしいディストリです。特に今回は、以前よりも動作が軽くキビキビした挙動のように感じられます。

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 上の画像が新しいメニューを起動したところですが、使いやすくて解りやすいメニュー表示になっています。左の画像は、「Virtual Box」を起動したところです。 またスカイプのアカウントを持っていればすぐに使うことができます。 デスクトップの上には「Steam」や「Web Accounts」へのアクセスボタンがあります。「Runners ID」ボタンは無くなっているようです。サインインすると 5GBのストレージサービスが受けられたんですが残念ですね。なお、「Web Accounts」アプリはどうも機能していないようです。先程も書きましたが、 前回搭載を見送られた「Wine」も復活しています。

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 設定について若干書いておきます。基本的な各種設定は 「KDEシステム設定」から行います。外観の変更については、「ワークスペースの外観」から変更します。今回使用している各種設定について書き留めておきます。
●「ウィンドウの飾り」
 airglass-black
●「デスクトップテーマ」
 デフォルト
●「アイコン」
 Frugal Theme For KDE4 3.10
「新しいテーマの取得……」や「新しい装飾の取得……」などから、お好きなテーマをインストールすることが出来ます。フォントの設定は、「Font Settings」から設定します。

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 インストールについて触れておきます。日本語化については何も問題はありません。インストールの最初に日本語を選ぶことで、それ以降はすべて、日本語でインストールを進めることが出来ます。ある程度の日本語のフォントも含めて日本語環境はインストール時点で完了します。もちろん日本語入力についてもIbus1.5.3がインストールされます。ただしデフォルトエンジンは、「ibus-anthy」がインストールされています。 「ibus-mozc」 については、Synapticパッケージマネージャから導入して下さい。 またIMについては、 好みで「fcitx」や「uim」を導入することも出来ます。国と言語の設定やKDEウォレットの設定は「アカウント詳細」の中に入っています。
 KDEデスクトップ環境をメインにするディストリビューションは、 かなり数が多いですが、代表的なものとしては「openSUSE」や「PCLinuxOS」、そして「Linux Mint」のKDEバージョンも有りますが、管理人の好み的にはこの「Netrunner」をお薦めしたいと思います。デスクトップ周りのデザインセンスの良さと、 アプリなどの選択やウィンドウマネージャの表示などが、 際立って洗練されています。この辺りの選択は、やはり個人の趣味の範疇のようですかね。今現在、管理人のPCには6つのOSがインストールされています。最近KDEの紹介が多かったので、 そのうち3つがKDEになってしまいました。そろそろKDEも卒業しなけばと考えています。ちなみに今入っているKDEは、「PCLinuxOS」、「KaOS」、「Netrunner」です。

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DebianベースでMATE環境プラスCompizの小気味いい動作のディストリビューション

Debian Wheezyベースのお洒落で粋なディストリ
MATE1.6環境とCompizを組み合わせた小気味いい動作
「DMDc 2.0 Cosillas」は、高速かつ軽量でしかもお洒落!

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 DMDc 2.0(Debian Mate Desktop Cosillas) はスペイン産の新しいディストリビューションです。Debian Wheezyベースでとてもお洒落で高速かつ軽量です。 コンセプト的には「Ultimate Edition」に近いんですが、 デザイン的にはかなり洗練されています。デスクトップ環境はMATE1.6で、Compiz を組み合わせた小気味いい動作を実現しています。isoサイズは、64bit版で1.8GBというところです。アプリ系はほぼ申し分のないラインナップだと思います。 スペイン語のサイトを翻訳してみてもイマイチ意味不明なのでハッキリ断定は出来ませんが、 ログイン画面に使用しているアニメーションが、「Linux Mint 15」で使用していたHTML5を使用したアニメーション、「HTMLグリータ」 と同じものが使用されているようです。もしかしたら、Linux MintのDebianバージョンである、 「LMDE」をベースにしているのかもしれません。サイトの説明に「LMDE」のインストールに関する記事もあるようなので、互換性があるかもしれません。

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 左の画像がログイン画面ですがOSの起動からログインまでは、 なかなかお洒落なアニメーションです。なおログイン画面の変更は、システム→コントロールセンター→ログイン画面からの変更になります。各種テーマやアイコンなどはすべて独自のデザインが使われていて統一したテーマになっています。デフォルトでデスクトップに表示されるConkyは右クリックからオプションで変更や編集ができます。デスクトップパネルも右クリックから設定変更できます。

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 インストールについて若干触れておきます。 通常のDebianのインストールとは少し違い、Live DVDからの起動では日本語の選択肢はありませんので、英語バージョンでのインストール作業です。ちなみにライブユーザーのパスワードは「live」です。
●インストールの手順について
@ Localesの設定
 ja_JP UTF-8 UTF-8にチェック
A Default Localeの設定
 ja_JP UTF-8を選択
B Keymapsの設定→Generic105key(intel)PCを選択。 C Key Board Layoutの設定→other→Japaneseを選択後、パーテーションの設定→Rootパスワードの設定→User設定→Time Zoneの設定と進みインストールになります。再起動後は日本語になっていると思います。なお完全な日本語化とまではいきません。

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 日本語入力については一切入っていませんので、いつものように「Synapticパッケージマネージャ」からの導入することになります。 ibusで検索して、ibus、ibus-table、ibus-mozc を依存関係も含めてインストールして下さい。デフォルトで入っているFirefoxはバージョンが 27.0で何故か開発版が入っていますので、日本語化が出来ないようです。 「Iceweasel」 (Debian版Firefox)を使うか、「Chromium」を使うという選択肢も有ります。
 なかなかお洒落なディストリビューションで、 動作も「Ultimate Edition」などと比べると比較的軽い感じがします。ただ、管理人が操作の手順などを、まだ完全には理解していないということもあってか、少し不安定な感じがします。新しいディストリビューションということもあり、解説的なものもありませんので難解なスペイン語の翻訳を元に色々触ってみてはいますが、まだ理解しきれてはいません。試してみたい方には結構奥の深いディストリかもしれませんので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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